決済巨人「Stripe」による金融サービス多角化、次の一手はやはりアレーー評価額は35億ドルに到達

by souta watanabe souta watanabe on 2019.9.26

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ピックアップ:Payments giant Stripe is raising another $250M at a $35B pre-money valuation

ニュースサマリー:9月19日、オンライン決済サービスを展開する「Stripe」がシリーズFラウンドにて新たに2.5億ドルの資金を調達したことを発表した。同社の評価額は35億ドルに到達している。同ラウンドに参加したのはAndreessen Horowitz、General Catalyst、Sequoia Capitalの3つの投資ファンド。Softbankの参加も噂されていたが見送られた模様。

また株式公開(上場)に関しては、Stripeは依然として予定を立てていないようだ。

話題のポイント:2010年に創業したStripeは、個人事業主・企業向けの決済サービス企業として大きく成長してきました。同社サービスは簡易決済を可能にするAPI、利便性の高いPOS(販売管理)システム、対応通貨の多さ(130通貨以上)を強みとしています。

一方ここ数年、主軸サービスから横展開を始め、急速な事業多角化を図っています。サブスクリプション決済、詐欺防止ツール、会社設立サービス、オンライン請求、アナリティクスツールなどの提供が挙げられます。

また、2019年1月末、1億ドルを調達したのち、5月にはEコマース向けの生体認証・電子署名スタートアップ「Touchtech」を買収。同社の指紋認証技術を自社決済サービスに活かし、パスワード入力の手間を省くプロセス確立を狙っている戦略が伺えます。

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最も注目したいのはレンディング事業。こちらの記事を参照すると、Stripeがクレジット及びレンディング領域への参入を試みていることが分かります(Stripe Capiital)。同サービスはStripeを利用する企業向けに運転資金を貸し出すことで、事業者のビジネス発展をサポートするというものです。

仮に借り手がStripeの決済APIを利用している場合、Stripeは既に事業者のビジネスデータを保持しているため、そのトランザクションを元にリスク審査を行えます。ローン実行、かつ貸出額や金利などを設定することができます。

Stripeの競合にはPaypalやSquareなどが存在しています。両社共に既に事業者向けのレンディング・サービスを提供。Stripeは後発という形になりますが多数の顧客データとネットワークを十分に活用できる分、上記2つの競合から市場シェアを奪うことは不可能ではないでしょう。

このように顧客が求める小さな多角化サービス充実化を図りつつ、レンディング事業という目玉事業へ目を向けているのが現在のStripe。今回の大型調達はレンディング領域参入への布石と言えるかもしれません。今後の動きに注目が集まります。

Image Source&Credit : Stripe, Stripe Capital, Stripe Jobs

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