DNX Ventures、既存投資先へのフォローオン投資に特化した40億円規模のファンドを設立——運用総額は約570億円に

SHARE:
DNX Ventures の皆さん
Image credit: Masaru Ikeda

【13日11時更新】LP に米子信用金庫を追加。

DNX Ventures は13日、同社2号ファンド(設立当時の名称は Draper Nexus 2号ファンド)のポートフォリオ(既存投資先)へのフォローオン投資に特化したファンドを組成したと発表した。新ファンドの通称は2号 Annex ファンドで、ファンド規模は約40億円。LP には、名前非開示の国内大手機関投資家2社、アドウェイズ(東証:2489)、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND、フジ・メディア・ホールディングス(東証:4676)、みずほ銀行、三井不動産(東証:8801)、三菱 UFJ 銀行、米子信用金庫など。

DNX Ventures は1号ファンド(設立当時の名称は Draper Nexus 1号ファンド)で4,700万米ドル、2号ファンドで1億7,200万米ドル(当初、125億円規模で組成し、後にオーバーサブスクライブ)、3号ファンドで約300億円規模のファンドをそれぞれ組成しており、今回発表の Annex ファンド(約40億円)で、DNX Ventures の累積運用総額は約570億円に達した。

2019年2月に開催されたイベントで、これまでのファンドの軌跡を説明する、マネージングディレクターの中垣徹二郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

DNX Ventures のポートフォリオは日米を中心にスタートアップ100社以上。当該 Annex ファンドからは、データマーケティングのフロムスクラッチの シリーズ D ラウンド、建設業界向け施工管理 SaaS「&ANDPAD」のオクトのシリーズ B ラウンド、調剤薬局向けクラウド「Musubi」運営のカケハシのシリーズ B ラウンド、Salesforce 向けマーケティングオートメーション導入支援の toBe マーケティングのシリーズ C ラウンド、フィールドセールス支援 CRM の UPWARD のシリーズ E ラウンドに投資実行済としている。

スタートアップの資金需要拡大から、ポートフォリオのフォローオン投資に特化したファンドの組成がこのところ相次いでいる。グロービス・キャピタル・パートナーズは先週、同社のポートフォリオへのフォローオン投資に特化した40億円規模の5号ファンドの組成を発表。Coral Capitalは今日、既存投資先へのフォローオン投資に特化したグロースファンドの組成を発表したばかりだ

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する