日本のものづくりに特化したマーケ支援とEC「CRAFT STORE」運営、マクアケと山口キャピタルから資金調達——ブランド開発や海外展開を強化

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「CRAFT STORE」

日本のものづくりに特化したマーケティング支援と EC サイト「CRAFT STORE」を運営するニューワールドは7日、クラウドファディングサイト「Makuake」運営のマクアケ(東証:4479)と、山口フィナンシャルグループ(東証:8418)傘下の VC である山口キャピタルから資金調達したことを明らかにした。調達額は明らかにされていないが、関係者によれば、2018年8月の調達と同程度と推定される。マクアケとは業務提携を伴う。

ニューワールドは2013年11月に福岡市で創業。以来、ファッション EC への顧客誘導を図る「Guider(ガイダー)」「imanee(アイマニ)」ファッション動画サイト「MIRROR(ミラー)」などを展開してきたが、2016年11月に、ものづくり系分散型動画メディア「CRAFT」+ EC プラットフォーム「CRAFT STORE」にピボットした。CRAFT STORE では、日本の職人が作る、現代風にアレンジされた伝統工芸品などのライフスタイル雑貨を扱っていて、76ブランド約700点の商品を掲載している。

2019年にはオンライン陶器市「CRAFT 陶器市」を開設、9産地35窯元1,200点の商品を集め、累計15万人のユーザ(見込客)が訪れている。また2019年2月には、マクアケから「Makuake Creators Network」の認定を受けた。Makuake を通じた累計応援購入総額が2億円を突破し、今年4月28日には「オンライン陶器市2020」を共同企画でスタートさせた。今月1日からは、コーヒーで染めたエコマウンテンパーカーを「Makuake」にて先行発売している。

ニューワールドでは今後、調達した資金を使ってブランド開発や海外展開を強化するとしている。マクアケはクラウドファンディングに成功したキャンペーンの海外展開を念頭に、かねてから韓国の「Wadiz(와디즈)」台湾の「uDesign(有.設計)」、東南アジアを中心に事業展開する「citiesocial(找 好東西)」、Alibaba(阿里巴巴)傘下の「Taobao Crowdfunding(淘宝衆筹)」と提携しており、ニューワールドがこのネットワークを活用して、日本商品の海外展開を加速させる可能性が期待される。

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