Tech.eu が発表したスタートアップのイグジットに関する新たなレポートによると、Googleが2014年に最も多くのヨーロッパのテック企業を買収したことがわかった。シリコンバレーの大手企業である同社に対する規制が厳しくなる中で、こうした多くの買収が行われたことになる。
本日ヨーロッパのテクノロジー系ブログによって公表された分析内容によると、Googleは昨年ヨーロッパのテック企業8社を買収したという(編集部注:原文掲載4月30日)。特に目立った取引としては、3億9000万米ドルでのDeepMind買収と、フィンランドのdrawElementsの買収が含まれる。
Googleの後には、Microsoft、ロシアのYandex、そしてFacebookが続いた。全般的に見ると、ヨーロッパのテック企業の買収の37%がアメリカ企業によるものだった。
もちろんGoogleは買収の可能性という意味でヨーロッパのスタートアップ市場を非常に魅力的な市場ととらえているが、同社は税金、プライバシー、そしてユーザデータに関する多くの問題を回避し続けている。今月初め、欧州委員会はGoogleを反トラスト法違反の疑いがあるとして公式に非難し、Androidが反トラスト法に違反しているかどうかの2度目の検証を開始した。
分析内容の一部として、Tech.euはヨーロッパのテック企業による358件のイグジットを分析している。そららの取引の多くは規模が大変小さいため取引額は明示されていないが、Tech.euはうち125件の取引は合計900億米ドルの価値があることが分かったという。
同レポート内におけるその他の興味深い情報としては、以下のような内容が含まれる。
- 何らかの形でイグジットを成功させた企業のカテゴリで最も多かったのはエンタープライズSaaSだった。
- イグジットを成功させた企業のうちわずか40%がB2C企業であった。
- ドイツは最も多くのイグジットを成功させたが、より規模の大きいイグジットを成功させたのはイギリスだった。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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