STORES.jp、開始2年半で20万ストアを達成、一番売れてる店舗の年商は2億円に

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インスタントにコマースが立ち上げられるということで、2013年のネットシーンにひとつ大きな話題を提供してくれたSTORES.jpから久しぶりに店舗数のアップデートが届いていた。運営のブラケットは2月2日、同サービスの店舗数が20万ストアを突破したことを発表している。2012年9月開始からなので、ちょうど2年半の時点だ。またこれに伴って可愛らしいインフォグラフィックが公開されている。

グラフをみてわかる通り、2014年9月に角度が上がっているのはフォロー機能を公開したためだ

STORES.jpのIDを取得することでお気に入りの店舗をフォローして情報を取得することができるもので、普段からサービスを使うことで自分でも開店しようかしら、というきっかけづくりにしたいというのが大きな狙いだった。この狙いは当たったということらしい。

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スタートトゥデイにブラケットが参加したのが2013年8月。この時点での店舗数は約4万店だった。そこから約1年半で5倍に増やしているのだから状況は悪いとは言えないだろう。

「この簡単EC市場にとって20万ストアというのは新しいステージとなると考えています。ここ数カ月で一気に数値を伸ばしたのは「フォロー機能」が大きな要因で、自分が買い物をしていたストアをフォローしたことをきっかけにSTORES.jpのことを知り、結果的にストア開設に至っている方がものすごく増えたんです」(ブラケット代表取締役の光本勇介氏)。

ただ、気になるのはやはり実際にこれらのお店が動いているかどうかだ。

インフォグラフィックに出ている通り、一番売れてるストアの年商は2億円程度になるなど、大規模EC参入の効果もあらわれてきているように感じた。しかし、光本氏が追い求める「1人1ストア」の世界を実現するには名もなき小さな店舗の活性化がどうしても必要だ。

「全体の流通額もストア数の増加と同じように比例して上がっています。また、これだけやってると各ストアに、それなりの顧客データがつくようになってきていて、例えばいままでプレミアムプランの機能だったメルマガ機能を一般公開したのですが、各ストアオーナーは自分の過去の顧客に対して、告知DMをたくさん送れるようになり、これが当たり前なのですが流通アップの施策につながったりしています」(光本氏)。

この他にも光本氏はこれまでプレミアムプランでないと出品できなかった5品以上の商品登録制限を撤廃するなど、細かい施策がそれぞれの店舗の流通額アップに貢献しているのでは、と考察していた。

「細くて地味なのですが、ストアが増えていくことにならってこのような各ストアの流通アップの施策や支援なども陰ながらどんどんと改善させていっています。その結果、超カンタンEC、というカテゴリーに属するストアでも、ストア自体がサービスとともに成長していって、年間流通が「億」を超えるストアも出てきているのを見るのは面白いですね」(光本氏)。

数というのは面白いもので、あるしきい値を超えた瞬間、全く違った世界が広がることがある。そこには何かあるかもしれないし、何もないかもしれない。光本氏は今回の発表は当初見送りも考えていたそうだ。しかし、20万ストアという数字に何かひっかかりを感じたのだろう。今回こうやって情報を公開した。

「ストア需要が実はなかった人にも、ポップにストア開設できる導線を提供して、運営をカジュアルに体験してみていただき、ユーザーの方々と一緒に育ちながらこのカルチャーを作るのが、1人1ストアを持つ世界を実現するためには一番近道だと思いながら展開しています」(光本氏)。

彼の直感が正しければ、もしかしたら何か全く想像のつかない数字の動きがあるかもしれない。もしそうなったらすぐに教えてもらうことにしよう。

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