家計簿サービスのZaimがクックパッドの特売情報と連携、アプリからスーパーの安売り情報が閲覧可能に

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zaimZaim は家計簿アプリを開発するスタートアップだ。2011年のリリース後、昨年末に料理レシピサイトのクックパッドと提携、4,200万円を調達している。今年4月には、iOS アプリでカメラ撮影したレシートの自動読取機能を追加、より簡単に日常の買い物を記録できるようになった。

そして今日、Zaim はクックパッドとの提携後、同社と初めてとなる連携サービスを発表した。Zaim が連携を開始したのは、クックパッドが提供する近所のスーパーの特売情報とレシピ検索を可能にするサービス「特売情報」で、ユーザは家計簿アプリ上でお買い得商品を探すことが可能になる。「特売情報」は、クックパッドが今年2月に開始し、現在ユーザ数は50万人。スーパーの店員が売り場の商品をスマートフォンで撮影、消費者に訴求したい商品をクックパッド上に直接投稿できるので、新聞のチラシよりもタイムリーな情報拡散が可能だ。

cookpad_zaim

今回のサービス連携により、Zaim はビッグデータの集積や分析のみならず、実際の購買へのユーザ誘導という道を手に入れたことになり、マネタイゼーションの幅が広がったことを意味する。クックパッドの調査によれば、2012年7月現在、新聞を購読していない人がユーザ全体の37%を占めており、スーパー等の小売業界にとっては、消費者にアプローチする新たな手段が確立されることになる。

なお、この分野では、凸版印刷が展開するスーパーのチラシアプリ「Shufoo!」がNTTブロードバンドプラットフォームと提携しており、鉄道駅の WiFi サービスで周囲にあるスーパーの特売情報を提供している。

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