インドネシアのレストラン予約サイトQravedが、日本のRebright Partners、500 Startupsなどからシード資金を調達

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インドネシアのソーシャル・ダイニング・サイト Qraved が公式にリリースされたのはまだ10日前のことだが、同社の共同創業者 Adrian Li 氏からビッグなニュースが届いた。同社は、創業ラウンドをリードしたRebright Partners500 Startups、Skype 共同創業者の Toivo Annus 氏からシード資金を調達した。調達金額は明らかにされていない。以前書いたように、Qraved はレストランのポータルサイトであり、食事の愛好家のためのソーシャルネットワークである。インドネシアと中国の、30人のチームメンバーで構成されている。

Adrian によれば、調達資金は、まもなく公開されるユーザ向けのモバイルアプリ、目下開発中のベンダーパートナー向けのアプリの開発に使われる。

飲食業界への関心を持って、Qraved の投資家はインドネシアにより多くのビジネス機会を作ろうとしている。500 Startups にとっては、Qraved がインドネシア初の投資となる。500 Startups の Dave McClure 氏は、オンライン飲食/飲料業界には、多くのビジネス機会が残されていると考えている。Rebright Partners の蛯原健氏は、「マネタイズ戦略が明確であること、飲食分野が未開拓であること、創業者の持つ経験が豊富であることから、彼らに投資すべきだと確信した」と述べている。

Qraved は、月極プレミアムサービスを契約するレストランからの料金でマネタイズする。プレミアムサービスの契約により、レストランは Qraved 上で予約や宣伝が管理しやすくなるのだそうだ。Adrian Li が次のように説明してくれた。

プレミアムサービスでは、レストランが Qraved のサイト上でのフィーチャーのされ方を制御できます。例えば、レストランの紹介ページや検索結果をサイト上の特設コーナーに表示することができ、より多くの顧客を誘導できます。ユーザ・エクスペリエンスを追求し、Qraved をレストラン探しのサイトとしてユーザに頼りにしてもらえるよう、現在も細かい部分を開発中です。

インドネシア人にはレストランを予約する習慣が無いため、このサービスについて我々は懐疑的だが、Adrin は Qraved の便利な予約機能によって、インドネシア人の習慣さえ変えてしまうことを期待している。

レストランに電話してみたら、話し中だったり、応答が無かったり、あるいは、深夜に予約しようと思い立ったり、これまで直面してきた多くの問題を解決すべく、簡単な予約方法を Qraved では提供します。レストランへはグループで食事に出かけることが多いですから、レストランに情報を伝え、食事に参加する人にメールで詳細を伝えるだけでなく、友人にも簡単に予約の詳細を送信できれば、時間の節約につながります。レストランの予約を簡単かつ迅速にすることで、我々のサービスを使ってもらえると思っています。

ちなみに、Rebright Partners はこれまでに、Adskom などのインドネシア・スタートアップに投資している。一方、Tovio Annus 氏は、インドネシアでプリペイドのモバイル・クレジットを使って、デジタルコンテンツを購入できるサービス Coda Payments に投資している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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