中国のインターネット企業大手が競って構築しているオンライン教育プラットフォームたち

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中国の教育市場は巨大で、オンライン化している。西洋のサービスを模範にしたり、批判を避けて通れない既存の教育システムを改善することによって、(過去半年の間だけで多額の資金を調達している)現地スタートアップはオンライン教育サービスを構築している。その一方で、中国のインターネット大手はそれらすべてに対応できるようなプラットフォームを構築している。

Alibaba(阿里巴巴) – Taobao Classmates(淘宝同学)

Taobaoの最終目標は、製品を現物であれバーチャルであれ自社のオンラインマーケットプレイスで販売する企業形態を持つことだ。最近では、オンライン講座やオフラインイベントを販売するマーケットプレイスのローンチに驚くこともない。しかし、何にそんなに時間がかかっているのだろうか。

Taobao Classmatesがローンチされる前のTaobao(淘宝)における教育関連製品の売上高は、2013年上半期で10億元(約1億6000万米ドル)であったと報道されている。

他のTaobaoのマーケットとは違い、Taobao Classmatesではビデオ再生やライブストリーミングが可能だ。Classmatesストアの設定・運営は他の全Taobaoストアと変わらないので、Taobaoが店のオーナーに直接課金しないといって差支えない。それでもTaobaoは、有料検索、ディスプレイ広告、バーチャル家具や店舗用ツール、あるいはAlipay(支付宝)によって課金される取引ベースの手数料から収益を上げることができるだろう。

YY Education(YY教育)

YY(歓衆時代)はオンラインリッチメディアインタラクティブ事業を、音楽ショーや、他のカテゴリ、すなわちトークショー、ゲーム放送、そして教育への拡大に努めている。講師がライブで授業をしたり、テキストとボイスメッセージで学生とリアルタイムのやり取りをしたり決済をしたりするには既存のインフラストラクチャーで十分だ。

音楽のショービジネスはYYの主な収入源であり、バーチャルアイテムの売上によるもの。2013年第2四半期決算に関する電話会議においてYYのCFOであるEric He(何震宇)氏は、YY Educationが2年以内に収益を上げられるだろうと話した。同氏は、YY Music(YY音楽)が2011年にマネタイズを開始し、2012年には同社の総売上高の30%を占めている点を指摘した。

Netease(網易)

NeteaseのCEOであるWilliam Ding(丁磊)氏はオンライン教育に関して強気であった。同社はオンラインゲームからの収益が全体の90%を超えているが、早くも2010年に無料の教育ビデオを提供するOpen Coursesプログラム(網易言課堂)をローンチし、オンライン教育に進出した。これはアメリカの大学からライセンスを受けた録画ビデオコースであり、同社はまた翻訳者を雇ってこれらコースに中国語字幕を付けた。中国人ユーザ向けのCourseraのコースはNeteaseがホストしている。

同社は2012年末、ユーザがオンライン授業を受け文字通り学習できるプラットフォームCloud Class(網易公開課)をローンチした。Neteaseで動作するデジタル辞書Youdao Dictionary(有道詞典)も、外国語を学習する中国人ユーザ向けの機能だ。

Baidu(百度)

Baidu(百度)は去る7月、教育用に新たな検索サービスをローンチした。オンラインの講座だけでなくオフラインの授業も検索できる。常にそうであるように、検索サービスは広告収入の点で中国で熟成しつつある教育革命の恩恵を受けることになる。

91は中国有数のアプリ販売業者の1つでBaiduに買収された。同社は教育用アプリやオンライン講座向けのプラットフォーム91UP快学堂を構築した。

【via Technode】 @technodechina

【原文】 

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