ユーザ・エクスペリエンスの追求で、忙しい女性のためのオークション・アプリを目指す「スマオク」

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

数日前(原文掲載日:10月9日)、ヤフオクが個人ユーザ向けの出品手数料を無料化し、ストアの月間出店料18,900円を撤廃すると明らかにした。中古市場に多くの競合が参入する中、今回のヤフーの措置は既存顧客を引き留めるためのものだが、この賑やかな市場に、他社の追随を抑制するのには、あまり役立たっていないようだ。今月初め、20〜30歳代の女性をターゲットとした、スマオクという新しいアプリがリリースされた。

この年代の女性の多くは日々の生活に忙しく、クローゼットの中を整理する時間もとれない。彼女達は、現金収入も得られるので、オンライン・オークションで洋服の処分を検討してみるものの、多くのオンライン・オークションサイトは使いにくく、質屋のようなオフラインの方法では価格交渉もできない。このような問題の存在から、スマオクのようなサービスにチャンスが巡ってくることになるわけだ。

スマオクでは、20歳以上の女性なら誰でも店舗を開設し、スマートフォンで撮影した写真をアップロードできる。現在は招待制のため、サイト上でハイエンドなブランドものを売り買いできるユーザは限られている。

スマオクを提供するザワットのCEO原田大作氏に話を聞くことができた。他のフリマアプリと差別化している点について、彼は次のように説明してくれた。

ユーザ・エクスペリエンスの観点から、フリマとオークションは全く異なるものです。フリマは店主のマネをするのを楽しみ、お客とのコミュニケーションを楽しむものなので、一般的に若い世代に受け入れられやすい。一方、オークションサイトは、売る側が最適な販売価格を模索しながら、ワクワクしたり、ゲームのようなフィーリングを楽しむものです。スマオクはオークションサイトで、オークションだけのために時間を見つけられない、忙しい女性を満足させられるようにデザインしました。

スマオクは正式には11月上旬にリリースされ、12月には Android アプリが展開される見込みだ。ザワットは KDDI∞Labo のメンバーであり、KDDI が持つマーケティングやビジネス開発の経験を、このプロダクトの拡大に活用したいと考えている。

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