Alibaba(阿里巴巴)がロボティクス、AI、VR、ARの各分野における次のステップを発表

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Image Credit: TechNode
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Alibaba(阿里巴巴)は、e コマースを専門とする一企業から独自の経済組織へと成長を遂げた。Alibaba の独身の日(Single’s Day)のイベントである Tmall Global ショッピングデー(天猫環球購物節)には、1日で1,207億人民元(178億米ドル)もの売上を記録した。同社はこの他、今後展開予定の興味深いプランも発表している。

ユーザの日常生活をよりスマートにすべく、ロボティクス、AI(人工知能)、 AR(拡張現実)、VR(バーチャルリアリティ)の各分野が、e コマース、ロジスティクス、サービス業、金融といった部門で採用される。

IoT 向けに開発されたクラウドベースのデータおよびサービス志向のオペレーティングシステム(OS)YunOS が、スマートフォン、ウェアラブル、インターネット自動車、ロボット、家庭用スマート機器など、広範囲におよぶスマートデバイスに搭載される。

YunOS は、スマートフォンの中国国内出荷で14%のシェアを占めると予想されており、Apple iOS に次いで市場で2番目に規模の大きい OS になると見られている。Alibaba は、Meizu(美図)、XiaoLaJiao(小辣椒)、Doov など YunOS を搭載したスマートフォンの総出荷台数を1億台以上に増やしたいと望んでいる。

同社が e コマースの限界にどのようにして挑んでいくのか、独身の日の同社イベントで紹介されたハイライトを以下にいくつか紹介しよう。

VR+e コマース

Alibaba’s Buy+ demo using HTC Vive
HTC Viveを使用したAlibabaの「Buy+」デモ
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Alibaba と HTC は、HTC を搭載した VR 対応の最新スマートフォン上で、Alibaba の新たな「Buy+」モバイル VR チャンネルのデモを共同で行った。Alibaba は Macy’s、Target、Costco と協力し、顧客が海外商品を購入する際に「Buy+」VR 体験を楽しめるようにしている。ユーザはどこで買い物するかを選択することが可能で、東京、ニューヨークの Macy’s、あるいはニュージーランドの農園で商品を購入できる。

AI+決済

A user pays for a cup of coffee using Alipay’s facial recognition.
Alipay の顔認識機能でコーヒーを買うユーザ
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Alipay は将来、決済処理に顔認識機能を導入するかもしれない。注文処理を実行する時に Alipay(支付宝)アカウントにログインする際、ユーザの ID をフェイススキャンで確認するのだ。Alibaba は、顔認識機能を活用した決済処理が将来技術的に可能になることを示している。9月、Alibaba の系列会社である Ant Financial(螞蟻金融)が、アメリカ拠点の Eyeprint ID 用バイオメトリクスプラットフォームを製造する EyeVerify を買収している。

ロボティクス+サービス

Powered by YunOs, Pepper will scan passengers ID card and print their boarding pass.
YunOs を搭載した Pepper は搭乗客のIDカードをスキャンし搭乗券を発行する
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中国で、飛行機の利用客をヒト型ロボット Pepper が出迎えるようになる日も近いかもしれない。YunOS が搭載された Pepper は、搭乗客の ID カードをスキャンし、搭乗券を発行する。また道案内をしたり、英語から中国語への翻訳を行ったりすることもできる。Pepper は SoftBank Robotics Holdings が生み出したロボットだ。中国本土、香港、マカオにおける同社のロボットビジネスは、SoftBank Robotics Holdings と Alibaba Group が共同設立したジョイントベンチャー Alibaba Robotics が運営している。Alibaba はロボットの AI サービスを提供し、杭州におけるロボットの開発と運用を担当している。

AR+ロジスティクス

Cainiao introduced an AR sorting system with Microsoft Hololense.
CainiaoはMicrosoft HololenseによるAR仕分けシステムを導入した
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Alibaba Group のロジスティクス系列会社 Cainiao(菜鳥)は、ビックデータを活用するインテリジェンスロジスティクスのプラットフォームを提供している。中国におけるロジスティクス関連の問題を解決しようと、Cainiao は倉庫やロジスティクス企業と提携した。巨大 e コマース企業である同社は、国内配送を24時間以内、国外配送を72時間以内に完了させることを目指し、AR による仕分けシステムの試験や調査を実施している。Microsoft Hololense AR ヘッドセットを用いた同ソリューションを取り入れることで、従業員は指定の棚まで最短距離で移動し荷物を手にすることができる。AR ヘッドセットはさらに、バーコードをスキャンし、商品の品質確認も行う。

ロボティクス+ロジスティクス

Alibaba’s robot will help move goods inside the warehouses
倉庫内の商品運搬役を担うAlibabaのロボット
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AGV(Automated Guided Vehicle、無人搬送車)は、仕分け済みの商品を載せた仕分け棚を持ち上げ、指定の場所まで運ぶ。

Cainiao は、特定商品を梱包するにあたり最も適切なサイズの紙箱を自動的に計算するアルゴリズムを開発した。このアルゴリズムを活用することで梱包材が5%から15%節約できる。

クラウド+車

Roewe RX5 is connected to Alibaba’s cloud YunOS.
コネクテッドカーのRoewe RX5はAlibabaのYunOSを搭載している
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Roewe RX5は初めて大量生産された YunOS 搭載車だ。車はワイヤレスでクラウドに接続し、オープンプラットフォーム上でスマートデバイスの動作が可能になる。スマートフォンのようにユーザとアプリが相互にやり取りしながら自動的に車を追跡し写真を撮影するようドローンをプログラミングすることが可能だ。音楽やエアコン操作といったオペレーションはボイスコマンドで管理できる。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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