WOVN、あらゆるサービスを多言語化できる「WOVN.api」をローンチ——第1号案件で、サイト内検索「NaviPlusサーチ」と連携

SHARE:
「WOVN.api」
Image credit: WOVN Technologies

各種多言語化サービス「WOVN.io(ウォーブン・ドット・アイオー」を提供する WOVN Technologies(以下 WOVN と略す)は1日、新サービス「WOVN.api」を発表した。従来の WOVN.io は JavaScript を Web ページに追加する形を取っていたが、新サービスでは同機能が完全 API 化されるため、http 通信ができる環境にあれば、あらゆるサービスに多言語環境を実装できる。同社にとっては、昨年発表した多言語化オンラインストレージサービス「WOVN WorkBox」に続く新サービスとなる。

WOVN.api の実装第一弾として、WOVN はナビプラスが提供するサイト内検索サービス「NaviPlus サーチ」と連携した。NaviPlus サーチはさまざまな企業の EC サイトなどでのサイト内検索機能の実現に利用されており、NaviPlus サーチ導入企業は、容易に多言語でのサイト内検索機能を EC サイトの訪問ユーザに対して提供可能になる。

EU の社会統計イニシアティブ Eurobarometer が加盟27ヶ国のインターネットユーザ13,700人を対象に行った調査によると、比較的多言語環境に慣れたヨーロッパの人々であるにもかかわらず、42%の人々が外国語の EC サイトでは買い物したことがないと回答した。また、日本で働く外国人労働者は増加の一途を辿っているが、一方、日本語がわからないことが最大の障壁となると考える人は多く、また実際にそうであることが多い。

WOVN.api の導入は、Web サイトにとどまらず、あらゆるサービスの多言語化需要に柔軟に対応できるようにするものだ。WOVN ユーザの中には、サブスク事業者向け SaaS「Zuora」の日本語カスタマーサービス提供、三菱 UFJ 銀行のネットバンクにおける多言語対応、コンピューター周辺機器メーカーであるローランド DG のアジア・中東・アフリカにおける顧客サポート強化などの事例がある。コロナ禍において出張や対面でのコミュニケーションが難しくなる中、オンラインでの多言語需要は今後さらに増すものと見られる。

WOVN.api により多言語環境を実現できるサービスの幅は Web サービス以外にも広がる。ネットワークに穴を開ければ、例えば、ATM、デジタルサイネージ、OOH 広告、乗車券売機、レストランのタブレットメニューなど、社会のあらゆる仕組みでシステム側の修正を最低限に留めた状態(最近話題のローコード、ノーコードに通じる)で多言語化できる点は興味深い。とかく外国語併記が少ないと揶揄される日本の社会だが、拡張性・自由度の高い API の登場で、多言語対応が一気に進められる可能性はある。