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昨年比500%の結果で貢献する「心優しき巨神兵」ーー隠れたキーマンを調べるお・ウォンテッドリー藤本氏インタビュー

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 ITベンチャーを中心に採用の中心となっているサービス「Wantedly」。ゴールドマン・サックスやFacebook Japanなどを経て起業した仲暁子CEOは様々なメ…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

ITベンチャーを中心に採用の中心となっているサービス「Wantedly」。ゴールドマン・サックスやFacebook Japanなどを経て起業した仲暁子CEOは様々なメディアで取り上げられています。

そんなウォンテッドリーで「心優しき巨神兵」と呼ばれているのが執行役員ビジネスチーム担当の藤本遼平氏。2013年12月に参加とまだ日は浅いものの、法人を中心とした営業活動で活躍し、昨年度比で500%の実績を上げるなど躍進中の人物です。事前に取締役COOの萩原学氏からは「凄い働く。人柄にほれてみんながついていく。背中で語るタイプ」と伺っていた隠れたキーマンの人となりをいろいろ聞いてみました。

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大柴:今日はよろしくお願いします。

藤本:よろしくお願いします・・・。緊張してます。

大柴:先ほど萩原さんから「心優しき巨神兵」と言われてましたが(笑)。

藤本:そうですね、デカイんで(笑)。

大柴:ウォンテッドリーに入社されたのはいつですか?

藤本:昨年の12月です。

大柴:どういった経緯ですか?

藤本:友達がウォンテッドリーを手伝ってて、ちょっと興味あるなぁって思ってたら、萩原さんを繋いでくれて。それで一度会うことに。

大柴:なるほど。

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藤本:まぁその時は世間話や雑談が主だったのですが、その後オフィスに何度か遊びに行ったりしました。パーティとか。でもそのうち会議とかにも参加させられて。意見を求められたりして(笑)。どんどん巻き込まれていった感じです。

大柴:それで転職しようかなって思ったのですか?

藤本:特に最初は転職しようとか考えてなくて。でもウォンテッドリーのみんなに会ううちに転職しようと。興味がどんどん湧いてきた感じです。スタートアップにも興味あったので。

大柴:萩原さんとは最初からコミュニケーション取っていたようですが、仲さんとは会わなかったのですか?

藤本:一度だけ入社前にお茶しました。でも最初にスケジューリングした日に仲がインフルエンザになってしまいリスケになったんです。当日に「ごめん、無理」って連絡きて(笑)。その後インフルエンザが治ってから会いました。

大柴:ところでウォンテッドリー以前はどこにお勤めだったのですか?

藤本:DeNAです。新卒でDeNAに入って、4年くらい働いてました。経営企画やECのコンサル的な業務をやっていました。株主総会のお手伝いなどもやってましたね。

大柴:ベンチャーで働きたいなって思ってたんですか?

藤本:いや、そうでもないです。就職活動で大手から内定もらったんです。でも本とかテレビとか見てだんだんベンチャーに行きたくなってきました。影響されやすいんです(笑)。それで内定をお断りして、一年休学し、DeNAに入ることになりました。

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大柴:決め手は何だったのですか?

藤本:やっぱり南場さんの話ですかね。面白かったし。南場さんだけじゃなく、面接に出てくる人がみんな面白くて。それで決めました。

大柴:いきなりですが、藤本さんから見て、仲さんってどんな人ですか?

藤本:うーん、いまだにつかめない(笑)。そうですね、良い意味で頑固で、事業をやっていく上で「これだけは譲れない」ってのがしっかりとある人ですね。そういう部分以外は自由にやらせてくれますね。凄い勉強になります。底抜けに明るいし、よく笑いますね。

大柴:なるほど。仲さんと言えば漫画家を目指していたとのことですが。

藤本:読んだことありますよ。意外に面白かったです(笑)。

大柴:次に萩原さんについてもお聞きしたいと思います。どんな方ですか?

藤本:バランスが取れた人だなって思います。仲がどんどん前に進み開拓していくところ、萩原が固めていく。仲が良い意味で突拍子も無いことを言い出すのを拾っていく。補完性が高いコンビですね。ちょっと僕含め「いじり」がすぎるのが玉に傷です(笑)。

大柴:いやいや、良い雰囲気ですよ。そんな仲さん、萩原さんをどのような面でサポートしている感じですか?

藤本:toCの部分やプロダクトに関しては仲やCTOの川崎が中心となってやっています。自分はユーザー側というよりかは企業側中心にやっています。プロダクトの想いを企業様に知ってもらって使ってもらうためのコミュニケーションですかね。

大柴:なるほど。

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藤本:プロダクトの想いを伝えるのはとても重要だと思ってます。ビジョンである「シゴトでココロオドル人を増やす」を理解してもらって使ってもらうようにコミュニケーションをとっています。

「Wantedly」には給料などの条件は掲載していません。掲載企業の理念や風土、メンバーなどに共感して求職者が応募するというスタンスです。主に給与などの条件面が中心の他の求人サービスとは少し勝手が違うので、そういう部分を説明し、企業様に「Wantedly」をより効果的に使ってもらえるようにするのが自分のミッションです。

大柴:なるほど。他の求人サービスとの違いを知ってもらった上で企業に活用してもらった方がみんな幸せですからね。結果として御社の売上も上がってるとお聞きしたのですが。

藤本:そうですね。前年比500%くらいですかね。

大柴:それは凄い。藤本さんの地道な活動の成果ですね!ところで子供の頃の夢って何でした?

藤本:子供の頃は実は漫画家を目指してたんです・・・。

大柴:えっ!?仲さんだけじゃないんですね、漫画家目指してたのは。

藤本:そうなんです。小学生の頃ですね。ジャンプの漫画などを模写したりしていました。ただ早々に挫折したんですけどね(笑)。

大柴:そうだったのですね。

藤本:その後は「普通に進学して、普通に就職して、普通に生活しよう」と思って過ごしてきました。

大柴:今の夢は?

藤本:会社としては採用業界のサービスを変えていきたいと思ってます。そのために「Wantedly」をもっと多くの方々に使ってもらいたい。そのために頑張っていきたいと思ってます。

大柴:個人的には?

藤本:学生時代にバックパッカーしてたんですよ。アフリカや東南アジアなど行きました。まだ行ってない南米、特にウユニ塩湖は行ってみたいです。その他、あまり人が行かないようなところも行ってみたいですね。

大柴:結構アクティブですね。

藤本:いやぁ、でも趣味も無いですし、何かが欲しいという欲もそんなに無いので、これからも粛々とやっていきたいです。

大柴:なるほど。いろんなお話を伺え、藤本さんの人となりにがわかった気がします。多くを語らず「背中で伝える」タイプだなぁって思いました。その実直なところが社内外に信頼を生んでるですね。今日はありがとうございました。

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ケンタロさんは「責任と覚悟と愛情」の人なんです!ーー隠れたキーマンを調べるお・GMOペパボ星氏

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 誰もが知ってるレンタルサーバー「ロリポップ」などを運営するGMOペパボ。創業者は何かと話題の家入一真氏。その家入氏と創業時から共に歩み、代表を受け継いだ佐藤健太郎社長…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

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GMOペパボ取締役の星隼人氏とおなじみロリポおじさん

誰もが知ってるレンタルサーバー「ロリポップ」などを運営するGMOペパボ。創業者は何かと話題の家入一真氏。その家入氏と創業時から共に歩み、代表を受け継いだ佐藤健太郎社長(ケンタロさん)を長年に渡って補佐し、2014年から取締役となった星隼人氏にインタビューしました。星さんとは以前より親しくさせてもらっているので、かなりざっくりした感じになっております・・・。

大柴:どうもどうも。今日はよろしくお願いします。さてかつて「弁当男子」として一世を風靡した星さんですが、最近弁当の方はどうですか?

星:去年久しぶりに某雑誌の取材があったけど、それくらいですね。

大柴:当時は凄かったですよね。

星:2009年の3月から5月くらいですかね。「カラメル」で弁当特集やったんですが、そこに僕の弁当ブログがちょっと出たんですよ。それを新聞社の方が見て、取材を受けまして。そしたら生活面の半分くらいのスペースにドーンって載っちゃって「これからは男子が弁当を作る時代」なんて。それからほとんどのテレビ局、雑誌、各メディアに取材されて。

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ショッピングモール「カラメル」

大柴:凄いっすね。そんな星さんですが、今年から取締役になられました。何かこれまでと変わったこととかありますか?

星:自分がペパボに入ったのは「面白いサービスを作りたい」というのが理由なので、その辺は一貫して変わってません。今あるサービスをもっとおもしろくしたいし、もっとおもしろいサービスを作りたい。それとペパボってのは文化的な側面が強いというか、社風みたいな。そういうのを次世代につなげていきたいなと思ってます。当然収益面は役員としてより一層意識していかないといけないけど、それ以外の大きな部分も大切にやっていきたいと思ってます。

大柴:ペパボに入った理由が出たので、入社までのお話なんか聞けたらと。

星:大学の時にノリでNHKのアナウンサー試験を受けたんですよ。

大柴:え、まじすか。

星:まじです。でも当然落ちて・・・。で、就職とかもしたくなくて。留学したいなーとか、音楽やりたいなーとか。よくあるパターンです。卒業してしまったので、大学の時からやっていた障害者福祉関連のバイトを続けていました。そこで視覚障害者のために正しい文章構造でサイトを作るということをやっていました。でも給料が少なくて。

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不正には厳しい社内風景をアピールする星氏

大柴:なるほど。

星:大学の時の仲間が就職してみんなお金を持ってるんですよ。新橋とかでおごってもらうんですよ。そうなると「やばいなぁ、このままじゃマズいな」って思うんですよ。

大柴:わかるわかる(笑)。僕もそうだった。

星:でも特にやりたいこともなく、ただWeb制作は好きだったので、派遣でちょっとそういう系の仕事をしていました。その後フリーランスになりました。3カ月くらいかな。

大柴:ほほう。

星:実家に住んで、朝起きて犬の散歩して、いいとも見て・・・。そんな生活でした。このままやっていてもしょうがないなぁと思ってたら、派遣の時に繋がりのあったシステム会社からオファーがあったんで、そこで働くことにしました。基本はシステム制作の会社だったのですが、やっぱりWebやりたいなぁと思ってWeb制作事業を一人で始めました。

大柴:一人事業部ですね。

星:ほんと一人で、ある時に社長含め、みんなが常駐先にしばらくいってしまう時期があって。一人で2カ月くらい事務所でWeb制作事業をやってました。その頃「カラーミーショップ」が出て、衝撃を受けたんです。以前オンラインショップのシステム制作に携わった事があるのですが、結構大掛かりだったし、コストもかかった。でも「カラーミーショップ」は激安で。衝撃でした。

大柴:なるほど。

星:その時に「カラーミーショップ」についてのエントリーをブログに書いたんですよ。2005年2月くらいかな。そしたら当時社長だった家入さんが「ウチにくれば」ってコメントを残してくれたんです。もうビックリして。家入さんだけでなく、他のメンバーの方からコメントが投稿されたんです。みんなブログとかで知ってる人だったし、嬉しかった。それきっかけで実際に会うことになって。みんなインターネット大好きだった。

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転職のきっかけになったカラーミーショップ

大柴:それですぐにペパボに転職したんですね。

星:2005年6月9日(水)ロックの日に入社しました。ロックの日に入りたかったのと、もろもろ手続きあって。

大柴:入社して社内の印象はどうでしたか?

星:「すげー静かだな」と。みんなメッセンジャーで話してるし。隣の人にもメッセで。これがIT企業なのか!と実感しました。

大柴:そんな中に星さんが入ったら浮いちゃうのでは?

星:「今までいなかったタイプ」って最初の頃よく言われました。そんな中、シモダ君(現バーグハンバーグバーグ代表取締役のシモダテツヤ氏)が最初から絡んできてくれて、すぐに仲良くなりました。みんな良い人だし、インターネット大好きだし、海外のWebデザインの話もできた。転職してホント良かったなーって。

大柴:家入さんはどんな感じでした?

星:家入さんは勝手に面白いサービスを作ったりして、それをそっと見せて回ってました。

大柴:イメージ通り(笑)。

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オフィスグリコとお水など充実した福利厚生をアピールする星氏

星:今もそうなのですが、社内は「褒める文化」だし、良い雰囲気でした。そういう文化を伝えていきたいですね。

大柴:最初デザイナーで入社されたわけですよね。

星:そうです。「ヘテムル」とかに携わっていました。その後「ヘテムル」のリーダー、「ヘテムル」「プチ」などを統括するクリエイティブホスティング事業部長とやってきました。その頃、上場を経験します。しばらくして社長室への異動を打診されました。

大柴:事業部から社長室という間接部門への異動ですね。

星:正直、最初は嫌でした。サービスを作りたかったし、不安もあった。でも久保田さん(取締役の久保田文之氏)が背中を押してくれて。新卒採用が始まった頃で、採用をもっとおもしろくしたり、実際やってみたらやりがいもあるし、面白かったんです。

大柴:宇宙飛行士でケンタロさんが登場したりしたアレですね。

星:そうですそうです。かなり注目を集めてTwitterのバズワードにも入りました。社長室でいろいろとやらしてもらった後に事業部に戻り、現在はEC部門を見ています。

大柴:ケンタロさんはどんな方ですか?

星:タカノリさんがご存知の通り「シャイ」な方です。周囲に凄く気を使う人。そして何より会社、スタッフ、ユーザーさんへの愛情に溢れてるんですよ。ケンタロさんは「責任と覚悟と愛情」の人です。これまでもこれからも一緒に引っ掻き回していければいいなと思っています。

大柴:今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

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古川の「もやっとしたイメージ」を形にしたいーー隠れたキーマンを調べるお・nanapi原田氏

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 ベンチャー界隈で知らない人はいない「けんすうさん」こと古川健介社長率いるnanapi。運営するハウツーサービス『nanapi』、コミュニケーションアプリ『アンサー』な…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

ベンチャー界隈で知らない人はいない「けんすうさん」こと古川健介社長率いるnanapi。運営するハウツーサービス『nanapi』、コミュニケーションアプリ『アンサー』など利用した方も多いのではないでしょうか?今回は、けんすうさんやCTOの和田さん(取締役執行役員の和田修一氏)、COOの宮崎さん(取締役執行役員の宮崎拓海氏)とともにnanapiを引っ張る原田さん(執行役員の原田和英氏)にインタビューしてみました。

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大柴:以前からお名前は存じ上げていたのですが、初めてお会いできました。よろしくお願いします。

原田:よろしくお願いします。

大柴:nanapiに入られたのはいつ頃ですか?

原田:2012年の11月ですね。

大柴:1年半ちょっとといったとこですね。けんすうさんとは以前からお知り合いだったのですか?

原田:そうですね。もう10年くらいになりますかね。2004年くらいだったと思います。お互い学生起業家で、早稲田の起業家イベントか何かで出会いました。古川が「したらば」を売却した頃だと思います。その頃、自分はネットのブランディング、マーケティングなどの事業をやる会社をやってまして。

大柴:なるほど。

原田:お互い学生起業家だし、何より二人ともWebが好きで。特にソーシャルネットワーキングやコミュニティ、海外サービスについてなど話しがとても合いまして。

大柴:なるほどなるほど。それで大学卒業後けんすうさんはリクルートに就職されますが、原田さんはそのまま会社をやられてたんですか?

原田:いえ、アクセンチュアというコンサルティング会社に就職しました。3年くらいは勤めようと思っていたのですが、1年も経たない頃に尊敬する人に「一緒に事業を立ち上げよう」と誘っていただきまして。悩んだのですが、これはチャンスだなと思い、退職することにしました。

大柴:そうだったんですね。

原田:はい。それでその人と一緒に新規事業を始めました。その後、「自分でもしたい」という思いが出てきました。当時、周りで活躍している起業家の独立した年が26歳前後ということを知り、26歳で起業しました。しかし十分な結果を出せず、3年後にその会社を離れました。

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大柴:その後、グリーに入りますよね。

原田:はい。起業時に気づいた自分に足りない部分を、身につけたいという思いがありました。また、学生時代から世界約80ヵ国を訪れた経験もあり、グローバルな仕事をしたかったんです。ちょうどグリーでグローバル展開を積極的にやっていくという時期だったので、縁があって入社することになりました。

大柴:グリーではどんなお仕事をされていたのですか?

原田:国際事業企画部という部署でGREEをどの国で展開するか?などの戦略立案の仕事をしていました。

大柴:どのくらいやられていたのですか?

原田:2年くらいです。グリーの成長ストーリーなどを見ていて、自分も小さなベンチャーを成長させるという体験をしてみたいという想いにかられてきました。そんな時にnanapiの話があって。nanapiにはもともと興味があったのですが、その時にnanapiが求めている役割と自分自身が極めていきたい役割が合致し、ジョインいたしました。

大柴:なるほど。それでnanapiに移られて、現在は主にどんなことを担当させているのでしょうか?

原田:マーケティングとグローバルのプロジェクトです。元々、コンサルに従事していたこともあり、企画や整理分析が得意だと思っています。古川のイメージを整理して落とし込んだり、市場調査や集客施策、グローバル展開などで理念の実現に尽力しています。古川の「もやっとしたイメージ」を形にできればいいなと思っています。

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大柴:先ほどのお話にもあったように、けんすうさんとは10年来の付き合いがあるわけですが、けんすうさんってどんな方ですか?

原田:そうですね。稀な人間だと思います。ベンチャー社長に多い「オラオラ感」がなく、強欲さがないんですよね。「とにかく良いサービスを作りたい、世界に良い影響を与えるサービスを作りたい」に尽きます。Webが大好きで、Webサービスをやってる経営者。純粋に応援したいし、一緒に実現したいなと思います。だからnanapiに集まってきた人はみんなWebが好きな人なんです。

大柴:僕のけんすうさんの印象も同じような感じですね。

原田:悩んでいても彼と話をするとポジティブになる、という話が社内ででるほどです。仏みたいですね(笑。経験も知識も豊富で、性格も温和なので次世代の経営者も慕って集まってくるんですよね。

大柴:確かにそうですね。

原田:でも、サービスにおいてユーザーの不利益になることがあれば強くいいます。サービスやユーザーのことに関しては誰よりも強い思いを持っています。

大柴:Webサービスを運営するものとして重要ですよね。さて、最後に今後の展望というか、夢みたいのをお聞かせ頂けますか?

原田:世界で使われるサービスを生み出していきたいです。より多い人に使ってもらいたい。Webサービスだから世界に使われるサービスを目指したいですね。個人としても今はそれしか考えてないです。

大柴:なるほど。今日はいろいろお話を伺えて楽しかったです。ありがとうございました。

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日本人起業家が仕掛ける、アジアの決済プラットフォーム——タイのOmiseがEast Venturesから30万ドルを調達

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東南アジアのオンライン決済は機能しない。クレジットカードや銀行口座を持っている人が少ないからだ。この問題を解決しようとするスタートアップは少なくない。 それらのスタートアップの中に、タイの Omise というスタートアップが参入した。同社は今日、インドネシア/日本を拠点とする East Ventures から30万ドルを調達したと発表した。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアッ…

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東南アジアのオンライン決済は機能しない。クレジットカードや銀行口座を持っている人が少ないからだ。この問題を解決しようとするスタートアップは少なくない。

それらのスタートアップの中に、タイの Omise というスタートアップが参入した。同社は今日、インドネシア/日本を拠点とする East Ventures から30万ドルを調達したと発表した。

Omise の決済システムはまだローンチしていないため、このプロダクトがどのようなものかを現時点で伝えるのは不可能で、オンラインでも情報はほぼ入手できない。それにもかかわらず、Omise のチームは重要な詳細な異様をいくつか Tech in Asia に教えてくれた。

このプロダクトのクローズドベータ版は、9月に開催される Echelon Thailand でローンチする見込みだ。決済に関する現状の問題を解決すべく設計されている。従来の決済システムでは、開発会社は大量の申請書類を提出し、一ヶ月あたり最低量のトランザクションをクリアする必要があり、決済手数料も高額で、加盟店認証を得るまでにも時間を要する。しかも、現在のシステムでは、API に関する資料やテスト環境が不足している。その結果、オンラインストアは、オンラインバンキングや ATM のようなオンライン決済を選ぶことになる。店舗は買い物客に、送金控をメールや他の手段で送信してもらう必要がある。プレスリリースにはこう書かれている。

決済の通知がなされないので、店舗は手動で着金を確認する必要がある。これが配達の遅れや、買い物客の送金控偽造による詐欺を招きます。

Omise は、開発者と非開発者向けの2つのプロダクトを用意しており、いずれもオンライン認証は必要最低限の操作で、月額利用料は無料、決済手数料も定額で利用可能だ。最初のプロダクトは、新興市場向けの Stripe や Braintree のような、OEM 版の決済APIとなる見込みだ。

2つ目のプロダクトは、店舗が Facebook、Instagram、LINE、SMS、メールなどで送金を受け取れる決済アプリだ。Square Cash に似ていて、ユーザはオンライン・バンキングや ATM からの送金のみならず、クレジットカードやデビットカードも利用できる。PCI-DSS 3.0 準拠なので安全だ。

Omise は CEO の長谷川潤氏 [1] と COO の Ezra Don Harinsut 氏によって設立された。東南アジアの決済問題を解決しようとするスタートアップは、他にも FastacashCoda Payments2C2PMOLPay などがあるが、いずれもまだ始まりに過ぎない。フィリピンの Globe や シンガポールのSingTel などの通信会社は、それぞれ独自の決済システムを発表し、アメリカのスタートアップ Braintree もアジアへ展開を始めるようだ。この地域にまだ勝者はおらず、多大な実験が続けられている。

<関連記事>

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】


  1. 訳注:長谷川潤氏は、以前 Lifemee というライフログサービスを運営していた。(参考記事) 

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「スマホでGunosy(グノシー)」を当たり前にしたいーー隠れたキーマンを調べるお・Gunosy吉田氏

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 400万DLを誇り、国内屈指のニュースアプリに成長したGunosy。現在は共同代表取締役の福島良典氏、木村新司氏中心に運営されているGunosyですが、そもそもの開発…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

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400万DLを誇り、国内屈指のニュースアプリに成長したGunosy。現在は共同代表取締役の福島良典氏、木村新司氏中心に運営されているGunosyですが、そもそもの開発が始まったのは今から3年前の2011年8月。

当時東大大学院に在籍していた福島氏と関喜史氏、そして吉田宏司氏の3人によって生み出されたのが始まりです。そこで今回はその生みの親のひとり、Gunosy開発のキーマンである吉田宏司氏にインタビューしてみました。

大柴:本日はよろしくお願いします。

吉田:お願いします。

大柴:かつてはメディアのインタビューなどに3人(福島氏、関氏、吉田氏)で対応されている事が多かった気がするのですが、福島さん、関さんだったり、最近では福島さん一人のケースも多く、吉田さんの露出が減ってるような気がするのですが、何か理由とかあるんですか?

吉田:福島は代表なので、まぁ出るとして、関はしゃべりが上手い。自分はあまりしゃべらないので、「自分が出なくてもいいかな」って思って(笑)。

大柴:なるほど、それで最近はあまり出てないんですね。いや、今日はありがとうございます。さて、本題ですが、吉田さんは福島さん、関さんとともにGunosyを開発した一人ですが、作り始めたきっかけみたいのを簡単にお聞かせください。

吉田:福島と学部、専攻が同じだったんです。自分はWebとか好きだったのですが、あまり周囲にWebに興味のある人がいなかったんです。その中で福島はWebに詳しいという事は知っていました。でも特に仲良いわけでもなく、顔見知り程度といった感じで。

大柴:ほうほう。

吉田:修士1年の夏休み、福島からサービスのアイデアを聞いて、一緒に作ろうという事になりました。夏休みにやる事がなかったので、作る事に。

大柴:そして2011年10月にGunosyをリリースします。

吉田:はい。夏休みにちょっと留学したりしてて、開発が少し遅れましたが、留学先からもリモートで開発したりして、完成しました。

大柴:順調にユーザーも増え、サービスとしての手応えもあったと思います。でも2012年5月のインタビュー記事を見ると「法人化する予定はない」と書いてあります。

吉田:軽いノリで始めたサービスだったし、内定も3人とも貰ってた。でもユーザーは増えてたし、ユーザーさんからも「就職した後のGunosyはどうなるんだ?」といった声もあり「やめるのはもったいないなぁ」と思ってきました。それらをふまえ、考えた結果法人化することに決めました。

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大柴:法人化したのが 2012年11月。その後最初のオフィス移転があり、その頃僕オフィスにお邪魔したんですよ。

吉田:そうなんですか。

大柴:はい。でも吉田さんも福島さんも関さんもいらっしゃらなくて。竹谷(取締役COO)さんに聞いたら「みんな論文とかで忙しくて」と仰ってました。

吉田:あぁ、そうですね。大変でした。

大柴:吉田さんの日々の業務はどのようなものですか?

吉田:エンジニアは現在3つのチームに別れているのですが、そのうちのDAUチームのマネジメントをしています。具体的にはKPIの管理やKPI達成のための施策を企画したり。あとはロジックの開発などもしています。

大柴:DAUチームの他の2つはどんなチームなのですか?

吉田:プロダクトのチームとアドのチームですね。

大柴:なるほど。今全体で役職員ってどのくらいいらっしゃるのですか?

吉田:30〜40人くらいですかね。そのうち十数人がエンジニアです。去年の4月とかはエンジニア6人くらいと竹谷しかいなくて、それぞれがプロジェクトを担当してました。今は一人の力だけでなく、チームの力でプロジェクトを進めています。会社の成長を感じます。

大柴:エンジニア以外の人であったり、経験豊富なメンバーだったり様々なメンバーが集ってきましたね。福島さんと共同代表を務める木村さんなど。吉田さんから見て木村さんってどんな人ですか?

吉田:先の、未来のイメージを考え、見えている人だなぁと。先を考え、事業を作っていくとこが凄いなと思ってます。最初に会った時は「少し怖そうだなぁ」と思いましたが(笑)。

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大柴:一方、福島さんはどんな人ですか?

吉田:福島はGunosyの前に一度起業して失敗した経験があるので、若いスタートアップにありがちな「イケイケ」ではなく慎重。一個一個慎重でとても落ち着いてるんです。それが安定感に繋がってるかもしれません。でも大きなこともたまに言うんです。大きな野望と落ち着きがバランス良く備わってるかも。

大柴:それは最初からですか?

吉田:そうですね。でも社長っぽくなったと思います。月次の締め会で福島がみんなの前で話すんですが、サービス全体を先まで見てるし、話しも上手く、よく話すようになった気がします。福島はエンジニア出身で、ビジネス経験豊富な木村とバランスの良い経営陣だと思います。

大柴:さて、最後に吉田さんのこれからについてお伺いしたいと思うのですが、夢みたいのってありますか?

吉田:サービス、会社としてはとりあえず日本人みんなが使うサービスにGunosyを成長させたいです。スマホでGunosyが当たり前になるようにしていきたいです。社長二人とも大きい夢があります。自分は目の前のことを改善していって、その積み上げで彼らの大きい目標を達成できるように頑張っていければと思っています。これまでもそうだったけど、これからも。

大柴:なるほど。個人的な夢は何かありますか?

吉田:これまではGunosyに必要なスキルを磨いてきたけど、もっと幅広くスキルを上げていきたいですね。ニュース以外のサービスにも興味があるので、いつかそういうサービスも作ってみたいと思ってます。あとは、田舎に行きたいですね。できれば国外。

大柴:いいですね!ぜひともこれからも頑張ってください。今日はありがとうございました。

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「選択肢としてのクラウドソーシング」を普及させたいーー隠れたキーマンを調べるお・ランサーズ根岸氏

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 クラウドソーシングを国内の黎明期に立ち上げたランサーズ。昨年には約3億円の資金調達をし、創業以来活動していた鎌倉から渋谷に移転、さらなる注目を浴びています。同社代表取…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

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クラウドソーシングを国内の黎明期に立ち上げたランサーズ昨年には約3億円の資金調達をし、創業以来活動していた鎌倉から渋谷に移転、さらなる注目を浴びています。同社代表取締役の秋好陽介氏を主に事業面で支え、先日、取締役 CMO 兼 サービス企画部 部長に就任した根岸泰之氏をインタビューしました。

「自分は日本語ができる」のでフリーライターに

大柴:今日はよろしくお願いします。

根岸:よろしくお願いします。

大柴:根岸さんはランサーズにいつ頃参画されたのですか?

根岸:去年の4月です。

大柴:じゃあまだ会社が鎌倉にあった時ですね。

根岸:そうなんです。何度か鎌倉に行って、秋好とコミュニケーションとりまして、入社することになりました。

大柴:秋好さんの第一印象はどうでした?

根岸:「若いなぁ」って(笑)。今まで会ってきた社長ってみんな年上ばかりだったので。

大柴:なるほど。秋好さんのお話は後ほど改めて伺うとして、まずは根岸さんのご経歴をざっくりと伺えればと。

根岸:数年前に、オーストラリアに行きました。その後、日本で同世代が就職活動を始めるのを見て焦り始めたんですよ。「このままじゃヤバい」って。

大柴:僕も同じような状況でした。あれ、焦りますよね(笑)。

根岸:はい(笑)。それで自分に何ができるだろう?って考えたんですが、「私は、日本語が強みだ」って結論に達して、フリーライターになろうと思いました。

大柴:すごい(笑)。

根岸:いろんな人にアプローチして、とあるフリーライターの弟子になったんです。業界では、有名な方で、オールジャンルでライターの経験を積むことができました。

大柴:へぇー。どんな記事を書いてたんですか?

根岸:大手外資企業の公式HPのコンテンツや、ライフスタイル誌、エンターテイメント誌を多くやっていました。中には、初心者ゲーマーとして、とあるゲームを「やってみた」的な企画などもありました。

大柴:その後に転職してエンジャパンに。

根岸:はい。それまで多種多様な文章を書いてきたんですが、読んだ人がどう思ったのか、その反応がわからなかった。でもインターネットの媒体で書けば、そのリアクションや効果がわかるんです。それで転職しました。最初は、求人広告の文章を書いていました。

大柴:なるほど。

根岸:ちょうど会社が急成長している時期でした。そんな中、マーケティングの担当に選ばれまして。

大柴:ライティング業務がメインだった根岸さんが選ばれた理由は何だったんですかね?

根岸:サービス全体を見ていた役員が元々コピーライターということもあり、同じような視点でサービスを見れたのかもしれません。ライター目線でのマーケティングといいますか。

大柴:根岸さんの本来持っている能力を見抜いたのかもしれませんね。具体的にどんなことをされていたのですか?

根岸:広告全般にSEOなども見ていました。

大柴:幅広いですね。

根岸:はい。いろいろと経験することができました。

働き方の変化を感じ、人材業界からランサーズに

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大柴:エンジャパンには約10年いらっしゃったそうですが、それだけ長く働いた会社を辞めてランサーズに転職した理由あたりをお聞かせください。

根岸:エンジャパンで過ごしていた時にリーマンショックが起こりました。景気が減速する中で、これまで以上に「効果重視」に世の中がシフトしていきました。そんな中、会社でもサイトをしっかりと分析し、より効果の高いサービスに改善する必要があるなと感じ、新しく部門を立ち上げました。

大柴:なるほど。

根岸:大手他社と差別化したプロモーション戦略を展開し、厳しい状況でも同社の過去最高売り上げをチームで達成できた。そして、3年かけてメンバーも育ってきた。そうやって、後任がちゃんと確立したら彼らのためにも、自分は次のステージに行こうと考えていました。

大柴:任せられるチームに育ったんですね。そしてランサーズに転職します。

根岸:はい。人材ビジネスをずっとやっていく中で、世の中の会社の中が変わっていったのを実感しました。

正社員、終身雇用というのが日本ではスタンダードの考え方でしたが、それがバブル後に派遣やバイトなどを組み合わせた雇用になっていきました。さらにそれがプロジェクト単位でのアサインみたいな形になっていくところもあり、変化を感じていました。

大柴:なるほど。

根岸:組織は小規模で筋肉質なものになり、最低役職者が部長とか、そういった時代になるのかなと感じていました。アウトソーシングやクラウドソーシングを活用して事業を運営していく。そういう流れが確実に存在しました。この分野はビジネス的に大きくなっていきそうだなと。そんな中、秋好に出会いました。

大柴:すぐにランサーズへの転職を決めたのですか?

根岸:いや、(秋好さんに会ってから)3ヶ月くらい経ってからです。働き方の変化を感じていたことや、秋好の考えなど、総合的に考えて決めました。自分が持っているスキルや経験も活かせると考えました。

大柴:なるほど。秋好さんの第一印象は「若い」でしたね。

根岸:はい。今まで会ってきた経営者はもっと年上でしたし、若くても40代。当時秋好は30代前半。とても若く感じました。しかし、2008年から日本で初めてクラウドソーシングをやってきた経験もあるし、何より会社を5年も経営している。すごいなぁ、苦労してるんだろうなぁって。

大柴:会社の中での秋好さんってどんな感じなのですか?

根岸:社長って地位にありながら、チームという意識が強いですね。間違ってもトップダウンはしない。もちろん社長として先頭をきって走っていくんだけど、チームプレイを意識されてますね。最初に会った時も今も変わらず、そういう印象です。

大柴:そうなんですね。

根岸:人材業界にずっといたので、いろんな会社を見てきたのですが、個人的な感想としてはトップダウンは属人的なので、組織を大きくしていく上ではよくない。なので、秋好のやり方は長い目で見ると良いと思っています。

大柴:なるほどですね。ちなみに根岸さんはどんな業務をされているのですか?

根岸:自分の専門領域はWebマーケティング。ランサーズでは、秋好が一人でほとんどのマーケティング業務をやっていたので、まずはその辺を自身が巻き取りました。次第にマネジメントもするように。サービス全般を見て、マネジメントしている感じです。

新しい働き方を作って、日本を飛び出したい

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大柴:クラウドソーシングという分野はとても注目されていますね。

根岸:労働人口が減っている中で、シニア層や女性などがもっと活躍できる場を提供する事ができるのがクラウドソーシングです。クラウドソーシングだから日本社会に貢献できると思っています。とても意義のある仕事だと感じています。

大柴:そうですね。

根岸:あとは、若者に対しての選択肢としてクラウドソーシングというものを普及させたい想いもあります。就職マーケットは次第に縮小していくと思うんです。企業はより即戦力になりうる人材を求めるようになると。

そんな時代において、就職前にスキルを磨く場所としてクラウドソーシングを活用していってもらいたいなと思うんです。それによって課題の一部は解決できると考えています。

大柴:なるほど。確かにそういう面でもクラウドソーシングの可能性はありそうですね。

根岸:はい。ランサーズは、クラウドソーシング業界の開拓者であり、業界のリーダーです。そのプライドを持って、人々の幸せに貢献できるクラウドソーシングの可能性を追求していきたいと考えています。

大柴:頑張ってください!最後に根岸さん個人の夢などをお聞かせ頂ければと。

根岸:新しい働き方を日本に広げ、多くの人の幸せに貢献したいです。それができたら、私自身も、家族と共に日本を飛び出し、時間や場所にとらわれず働けたらと考えています。特に、自然豊かなオーストラリアに住んでみたいです。また、そんな夢を多くの方に実現していただくのが私の夢です。

大柴:なるほど。今日はいろいろお話を伺えました。ありがとうございました!

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ユーザーさんがパフォーマンスを披露する場を支えるーー隠れたキーマンを調べるお・「ツイキャス」運営のモイ、大森氏インタビュー

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 中高生に絶大な人気を誇るツイキャス。その運営会社モイで、サイドフィードやJoker Racerなど数々のサービスを世に生み出してきた赤松洋介氏(代表取締役社長)と二人…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

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中高生に絶大な人気を誇るツイキャス。その運営会社モイで、サイドフィードやJoker Racerなど数々のサービスを世に生み出してきた赤松洋介氏(代表取締役社長)と二人三脚でやってきたキーマン、大森正則氏のインタビューです。滅多にメディアに出ることのない同氏の貴重なインタビューです。モイ!

大柴:今日はよろしくお願いします。

大森:お願いします。

大柴:ところでITベンチャーで神田神保町を本拠にしてる会社ってあまりに無いですが、何かこだわりがあるのですか?

大森:サイドフィードの時に神田の免許センターの建物にベンチャー支援のオフィスがあって、そこに入居してたんです。10坪くらいかな。その後何回か移転したけど、千代田区を出ると登記変更がめんどくさくて(笑)。

大柴:なるほど(笑)。

大森:創業の地だし、縁も出来たので、それを大事にしてます。神田を裏切るわけにはいかないです(笑)。

大柴:これから移転もあるかもしれませんが、次も神田になりそうですね。さて、赤松さんと大森さんはサイボウズ時代の同僚とのことですが。

大森:サイボウズに自分が入社した時は赤松とは違う部署でした。自分は開発エンジニアとして主に海外展開の日本側の担当者としてやっていました。独自のフレームワークを国際化するような仕事をしていました。

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大柴:なるほど。

大森:その後、とあるプロジェクトを担当するようになり、赤松がプロジェクトマネージャーとしてアサインされ、自分が開発マネージャーとして一緒に仕事をすることになりました。

大柴:なるほど。その後、赤松さんは退社され、起業するわけですね。

大森:2005年に自分の方が先に辞めて、その後2ヶ月くらいして赤松もサイボウズを辞めました。

大柴:そうなんですね。

大森:自分はとある会社に転職して働いていたのですが、そこを辞めることになって、しばらくフラフラしてたんです。その頃、赤松は起業してサイドフィードを設立します。そこにたまに遊びに行ったりしてたんです。何度か行ってるうちに一緒にやることになりました。2007年の3月くらいに正式に入社しました。

大柴:そこから二人三脚でやってこられたんですね。

大森:いろんなサービスを赤松が思いついて作る。自分はインフラ面を担当しました。赤松は「人の生産性を向上させるようなサービス、世界」を作りたいと考えているんです。それをインフラ、ネットワーク面でサポートしてます。

大柴:なるほど。

大森:自分としては、プラットフォームのプラットフォームを作っているので、ユーザーさんの活動に支障をきたさないように安定したインフラを構築したいと思ってやっています。ステージに合わせたコスト感で増強するとかも意識していますね。

大柴:ツイキャスは動画の生配信なので大森さんの役割は重要ですね。ところでツイキャスを始める前にはラジコンのサービス(Joker Racer)をやっていたと思うのですが、そこからツイキャスを開発した経緯などをお伺いできればと。

大森:元々サイボウズ時代に赤松と窓の外を見ながら話していたんですよ。16階の窓の外を見ながら(窓の)外にラジコンがあったら面白いよね、って。車のラジコンも難しいけど、空中で制御するラジコンはもっと難しい。落ちたら壊れるし。それなら気球がいいね、なんて。

大柴:お二人ともラジコンが好きなんですか?

大森:そうですね。結構好きです。赤松もラジコンが好きです。

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大柴:窓の外を見ながら話していた時から数年が経ち・・・。

大森:赤松は「ハードとネットが融合したサービスがこれからくる」って言ってて、まぁそういう分野が好きってのもあるんです(笑)。いろいろなモデルを考えて、結果「ハードは難しいなぁ」という結論になりました。

大柴:なるほど。

大森:Joker Racerをやっている時にリアルタイムの映像配信などを研究していたんです。ラジコンを使って世界でライブコミュニケーションできないかなって。「ハードとネットの融合」と「世界に通じるサービス」ってのが軸にあって。それでiPhoneを使って映像配信するって発想になりました。

大柴:それがツイキャスですね。

大森:はい。使い方の想定は当初していたんです。世界中の人がサービスを利用してくれたら、自分がその場に行かなくても知識を得たり、行ったような気分になる。例えばピラミッドの案内をツイキャスでしてくれたり、とか。映像を介して世界中の人々と交流ができる。そんなイメージを持っていました。

大柴:なるほど。それは面白いですね。

大森:ツイキャスをリリースしてしばらくは低空飛行が続きました。しかしある時、急に中東諸国で利用され始め、その後はブラジルで爆発的にユーザーが増えた。ブラジルで有名な歌手がツイキャスを始めたんです。それが理由でした。そんなわけでポルトガル語対応は早かったですよ(笑)。

大柴:いきなりトラフィックが増えたんですか?

大森:そうなんです。突発的に。ただ、その突発的に上昇したトラフィックを基準にしたサーバー構成にするわけにはいかないので、コストを計算しながら計画的に増強していってます。

大柴:日本でのユーザー増はいつ頃からですか?

大森:2012年の11月ですね。特に何のイベントもなかったのですが、トラフィックとユーザー数が伸びた。特に高校生。今ではメインのユーザーとなっています。最近では業界外からの認知も上がっていると実感しています。

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大柴:今後のツイキャスはどんな感じになっていくんですかね。

大森:ツイキャスはこれまでユーザーさんと一緒に成長してきました。当初のイメージとは異なっているけど、それはそれでいいんです。自分達よりもユーザーさんの方が創造力があります。それを今後も支援していければなと。

コミュケーションのプラットフォームとしてユーザーさんがパフォーマンスを披露する場、コンテンツを提供する場としてのインフラを提供し続けていきたいと思っています。そのために多くの人達に利用してもらうようなものを作っていかないといけないし、それを広めていかないといけないと考えています。

大柴:なるほど。

大森:あと、赤松に成功してもらいたいなと思ってます。そのために自分はできるだけ赤松をサポートしていければと思ってます。

大柴:おぉ、素晴らしいですね!

大森:いやいや(笑)。そのために今はがんばりますよ。

大柴:個人的な将来の夢とかありますか?

大森:そうですね、世界中を旅したいですね。遺跡が好きでこれまでメキシコとエジプトとか行ってきました。でもまだまだ行った事ない場所もいっぱいあるので。さらにその後は古本屋をやりたいですね(笑)。

大柴:まさに神田神保町ですね(笑)。今日はたくさんお話を伺えました。ありがとうございます!

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あの米国人起業家が次に挑むのはデバイスのIoT化チップ――コネクトフリーがEast Venturesから資金を調達

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希代の天才起業家と言われる Kristopher Tate が作ってきたサービスを、筆者は一通り愛用してきた。今は Beatrobo で活躍する浅枝大志氏と開発した AM6、本来テザリングできないはずの従来型 iPhone で、脱獄しなくてもテザリングできるようにするツール t.free などだ。いずれのサービスも面白いものだったが、諸般の事情によってサービスを終了し、京都に移住した Kristo…

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希代の天才起業家と言われる Kristopher Tate が作ってきたサービスを、筆者は一通り愛用してきた。今は Beatrobo で活躍する浅枝大志氏と開発した AM6、本来テザリングできないはずの従来型 iPhone で、脱獄しなくてもテザリングできるようにするツール t.free などだ。いずれのサービスも面白いものだったが、諸般の事情によってサービスを終了し、京都に移住した Kristopher が次に何をやるのか興味津々だった。

Kristopher Tate
Kristopher Tate

そんな中、新たなニュースが飛び込んで来た。Kristopher が営むスタートアップであるコネクトフリーEast Ventures から資金調達したのだ。調達金額などの詳細については明らかにされていないが、その資金を使って彼が挑もうとするのは IoT の領域である。

インターネットにつながっていないデバイスを IoT にするのを加速させようとする試みはいくつか見受けられる。一つの大きな課題は、多くのソフトウェア・エンジニアがハードウェアの開発に必要な知見をもっていないことだ。ソフトウェアとハードウェアの融合とも言うべき IoT を促進すべく、イギリスの BERG のようなサービスも生まれている。

Kristopher が現在手がけるプロジェクトはステルスであるため、現時点で公開できる情報は限られているが、彼は他社サービスとの違いを次のように語ってくれた。

BERG では、ハードウェア・スタートアップが苦手とする部分をクラウドで吸収するが、我々のはそれと違う。クラウド・ベースだと、クラウドがダウンしたら、その IoT は使えなくなるし、セキュリティが担保できないでしょ? 我々はデバイスに載せるチップで、End-to-End のセキュアな通信を担保するんです。

確かに、SSL のウェブ画面をプロキシ経由で閲覧するようなもので、相乗り型のクラウド経由では、IoT とウェブサービス間のセキュアな通信は担保できない。ただ、これまでは IoT の実装を簡素化する上でクラウドを介在させるのは常套手段で、ここの利便性を追求するとセキュリティが犠牲になるのは、避けられないトレードオフだった。

THE BRIDGE で IoT 系の記事を寄稿してくれている岡島康憲氏と以前話したとき、彼は IoT においてはセキュリティのことがあまり論じられておらず、違う見方をすれば、IoT のセキュリティ分野はブルーオーシャンだとの見解を示していた。インターネットの世界に SSL が発明されて、ミッション・クリティカルなサービスにインターネットが利用できるようになったように、IoT がセキュアなものになれば、IoT の利用範囲はさらに広がるだろう。

Kristopher がチップだけで IoT 実装の利便性とセキュリティをどうやって同居させようとしているのかはまだわからないが、前述したように彼は天才なので、筆者のような凡人が考えもつかない方法で見事に解決してくれることを期待している。

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社内日報共有ツールのgamba(ガンバ)が4,000万円を資金調達、中小企業向けの販路拡大を強化へ

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横浜に本拠を置く、ビジネス報告ツールを展開するスタートアップ gamba(ガンバ) は今日、East Ventures と Skyland Ventures から4,000万円を調達したと発表した。同社は昨年10月、Skyland Ventures から2,000万円を資金調達している。 gamba は、以前、楽天でビジネス開発プロデューサーを務めていた森田昌広氏によって2012年12月にローンチ…

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横浜に本拠を置く、ビジネス報告ツールを展開するスタートアップ gamba(ガンバ) は今日、East VenturesSkyland Ventures から4,000万円を調達したと発表した。同社は昨年10月、Skyland Ventures から2,000万円を資金調達している。

gamba は、以前、楽天でビジネス開発プロデューサーを務めていた森田昌広氏によって2012年12月にローンチされた。最近では、インターネット・サービス大手のニフティと提携、ニフティが提供するクラウドサービスをパッケージ販売するサービス「ハコクラ」のラインアップに追加され、国内1.7万店舗以上のパソコン量販店などの店頭に並ぶようになった。これは、クラウドサービスよりも店頭で仕事用のソフトを購入する機会が少なくない、中小企業の経営者に向けた販売チャネルの拡大だ。gamba では現在、ニフティ以外の複数の企業とも販売チャネルの拡大に向けて交渉を始めており、近い将来、それらが発表されるのを楽しみにしたい。

クラウドサービスを導入する企業は、どちらかと言えば、社長や担当者がアーリーアダプターのケースが多いと考えられるが、より多くのユーザを確保するためには、レイトアダプターに向けたアプローチも必要だ。ユーザビリティの良いウェブサービスを開発したのに、ユーザの獲得に苦闘しているスタートアップにとっては、gamba のような潜在ユーザとのタッチポイントを増やす戦略は大いに参考になるだろう。

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「本田の描く広告の未来を実現する」ーー隠れたキーマンを調べるお・フリークアウト、溝口氏インタビュー

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 国内屈指のDSP(Demand Side Platform)として名をはせるフリークアウト。創業からわずか3年半で東証マザーズに上場し、その勢いは増すばかりです。その…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

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国内屈指のDSP(Demand Side Platform)として名をはせるフリークアウト。創業からわずか3年半で東証マザーズに上場し、その勢いは増すばかりです。そのフリークアウトと言えばかつてブレイナーを創業し、ヤフーに売却した経験を持つ創業者の本田謙氏と、Googleなどを経て創業に参画したCOO(最高執行責任者)の佐藤裕介氏がよく知られています。

そんな同社の「隠れたキーマン」として今回ご紹介するのは溝口浩二氏。社内を横断的に動き、開発、企画、採用など幅広くカバーしながら本田、佐藤両氏を支える同氏にスポットライトをあててみました。

自分の「オッサン化」を感じ、約15年勤めたドワンゴを辞めフリークアウトへ

大柴:いよいよ上場ですね!(※インタビューは6月23日に行いました)

溝口:ありがとうございます!

大柴:創業から約3年半での上場ですが、溝口さんはいつ頃入社されたのですか?

溝口:2013年2月です。1年半くらいですね。

大柴:それ以前はどちらにいらしたのですか?

溝口:ドワンゴにいました。ドワンゴに1998年くらいから14、5年在籍していました。入社した頃のドワンゴは人数も5人くらいしかいなくて。まだ着メロとかやる前です。通信対戦システムを作っていました。自分もエンジニアとして開発をしていました。

大柴:それは凄いですね。どういう経緯で創業期のドワンゴに入られたのですか?

溝口:その前に所属してた会社とドワンゴが取引がありまして、その流れで。

大柴:なるほど。その頃のドワンゴってどんな感じだったんですか?

溝口:ゲームしてる人ばかりでした(笑)。

大柴:噂では聞いた事ありますが、やっぱりゲームしてる人が多かったんですね(笑)。

溝口:そうですね。自分もゲームは好きでしたし、インターネットも好きでした。ドワンゴに入社したのも「インターネットのサービスを作れるぞ!」というとこが大きかったですね。

大柴:なるほど。ドワンゴはその後携帯コンテンツ事業がヒットし、上場します。会社がどんどん大きくなっていく過程をずっと見ていたのですね。

溝口:はい。会社が大きくなるにつれて、コードを書く時間は減っていき、マネージメント業や経営企画、新規事業などに携わっていきました。いろんなことをやらせてもらいましたね。

大柴:創業期から15年近く勤めたドワンゴを辞め、スタートアップ企業であるフリークアウトに転職した理由って何ですか?

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溝口:そうですね。自分が「オッサン化」したんですよね。

大柴:「オッサン化」ですか?(笑)。僕は溝口さんと同じ歳なので気になりますね(笑)。

溝口:ゲームにも興味が無くなってきたし、ニコニコも「現象」としては興味深いし、面白かったのですが、本当の意味で興味が持てなくなっていったんです。

大柴:なるほど、とてもよくわかります。理論的に面白さが理解できても、心で「面白い」って理解できなくなってきているなぁと実感しています。SnapChatとか。

溝口:そうなんです。それともう一つ。また小さい会社に入ってビジネスをドライブさせていきたかったんです。ドワンゴの初期もやっぱり楽しかったんです。そしてビジネスが拡大し、会社も大きくなった。その過程って体験すると忘れられないというか。

大柴:なるほど。

溝口:開発のマネージメントやメディア側として広告も見てきたし、その経験スキルで貢献できるのではないかと思って転職しました。

大柴:フリークアウト以外にも選択肢はあったと思いますが?

溝口:単純にRTBって面白そうだなって思ったんです。広告主様が出稿をし、自分達が良いサービスを作れば、ダイレクトに広告主様の利益に貢献できる。そういうところも心惹かれました。BtoBtoCのサービスなので、今までやってきたtoCのサービスの経験も生きるだろうし。

大柴:なるほど。それらの理由から同社を選ばれたわけですね。

本田の描く広告の未来を実現するために集結したプロ集団

大柴:オフィスとかとても個性的ですね。

溝口:そうですね。本田の趣向を反映した感じですね。本田自らがデザインチェックなどをしていました。

大柴:昔からドラムセットはありましたが、それだけでなく、バスケットコートもありますね。すごい。オフィスからもわかりますが、本田さんは個性的で面白そうな方ですね。実際どんな方なのですか?

溝口:突然ピアノを弾きだしたり、ふらっとデスクにやってきたりと自由な人です(笑)。あと、新しいものを思いついたら実行したい人ですね。そしていろいろ思いつくんです(笑)。創業者タイプというか。ドワンゴの時の川上さん(代表取締役会長の川上量生氏)もそうですが、アイデアが豊富な起業家です。自分はその社長のアイデアを「どこにはめるか」って考えて動いています。

大柴:なるほど。

溝口:本田の描く世界の実現と、数値の達成を両方実現するためにやれることを全部やってる感じです。

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大柴:本田さんと並ぶキーマンである佐藤さんはどんな方ですか?

溝口:おさえるべきポイントをわかっている人ですね。ポイントに対して集中する能力がすごいです。本田がプロダクトアウト的な発想でアイデアを出し、佐藤がそれをマーケットイン的な考えで調整する。世の中の流れをつかんでフォーカスさせる。それが佐藤です。本田はエンジニア出身で今でも社内のリソースが足りない時などにはコードを書くこともあります。佐藤も開発の事に熟知しているので話が通じるんです。

大柴:なるほど。そこがスムーズに進むから急成長できたのかもしれませんね。

溝口:技術面では明石(執行役員の明石信之氏)が入社し、さらに強くなりました。本田、佐藤、明石、CFOの横山(横山幸太郎氏)の4人がそれぞれ違う視点から広告ビジネスを見ていて、せめぎあいながら本田の描く広告の世界の実現を目指して議論し、意思決定しています。

大柴:さて、フリークアウトは上場し、新たなステージに向かうわけですが、溝口さんは二度目の上場経験ということになりますね。

溝口:そうですね。ドワンゴで上場を経験し、変化した部分も変化しなかった部分も見ています。ただ基本的にはこれまでと変わらずに粛々とやるだけですよね。上場し、社会的認知度が向上するので採用面では期待しています。

大柴:溝口さんはエンジニアの採用にも深く関わっていますが、どんなエンジニアと一緒に仕事したいですか?

溝口:まともなコードが書けるのは最低限で、それプラスでビジネス自体に興味を持ってる人がいいですね。ビジネスに興味を持って欲しい。あとは自分が作ったプロダクトで世の中にインパクトを与えたいと考えてる人。そういう人がいいですね。

大柴:なるほど。それでは最後に溝口さんの今後の野望というか夢というか、そういったところを伺えたらと。

溝口:自分もエンジニアなので、オープンソースなどのエンジニアコミュニティでの活動をしてみたいなとは思います。引退後でいいですが(笑)。今は本田さんの描く未来を実現したいです。それが実現するとすごく面白いと思うんですよね。時代が追いついてないんですよね、本田さんに。

大柴:どんな広告の未来がくるか楽しみです!今日はありがとうございました。

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