PT. MOL AccessPortalがAyoPayを買収し、同社のサービスをインドネシアに拡大
MOL Global Pte Ltdの子会社であるPT. MOL AccessPortal(MOL Indonesia)が、オンラインゲームのクレジット決済に特化した、インドネシア主要の決済サービスプロバイダーAyoPayを買収したことを発表した。
この戦略的買収によって、MOLは同社のサービスをインドネシアに拡大することができ、パートナー企業や顧客は両サービスのメリットを最大限に利用することができる。
2009年11月に設立されたAyoPayは、インドネシア市場向けのオンラインゲームに特化したクレジット決済サービスプロバイダーだ。同社は、GemscoolやLyto、Megaxusなど様々なゲームパブリッシャーが手がける有名なオンラインゲームのクレジットを提供する大手販売企業の1社。また、決済サービスとして、ATMやインターネットカフェ、オンライン/モバイルバンキングなど、幅広い決済チャネルも提供している。
一方、MOL Globalは、ゲーム、コンテンツ、サービスに対する決済サービスをアジア地域で展開している。マレーシアが拠点で、決済サービスプロバイダーのMOL AccessPortal Sdn. Bhd. (MOL)とソーシャルネットワーキングのパイオニアFriendster Inc. (Friendster)を完全子会社化している。MOL Globalには、世界80か国以上に60万を超える流通チャネルがある。
今回の買収という投資はこの地域に優れたオンライン決済のエコシステム構築するというMOLの目的へ向けたさらなる一歩となるものだ。両社のサービス資産を合わせれば、東南アジア地区全体に包括的な決済ソリューションを提供することができるだろう。また、世界のゲームパブリッシャーおよびソーシャルネットワークのパートナーにとっても、さらなるマネタイズのチャンスを生み出すこととなることが予測される。
「今後5年間の年間成長予測が33%であることを考えれば、インドネシアのオンラインゲーム業界には手つかずの大きな可能性があります。MOLはインドネシアのゲーム業界を理解しています。当社は、世界のパートナー企業とインドネシアの消費者をつなげるための画期的な方法を引き続き提供することに全力を尽くしています。」
とMOL Globalグローバル事業代表取締役のCraig White氏は語った。
「AyoPayをMOLの傘下に加え、当社はコンテンツと決済オプションを増やし、インドネシアの消費者に対する当社の価値を高めています。と同時に、当社は世界のデベロッパーがそれぞれのプロダクトをこのユニークなインドネシアの市場でマネタイズするために、信頼のおけるローカライズされたプラットフォームも提供しています。今回の買収は、世界の主要市場 ——特にアジア——に出資していくというMOLの継続的な取り組みを反映するものです。」
とWhite氏は付け加え述べた。
今回の買収により、AyoPayに残っているスタッフはMOL Indonesiaの社員となり、引き続きAyoPayのビジネスを成長させていく。AyoPayの買収はMOL AccessPortalにとって今月2つめの大きな買収だ。先週、同社はトルコのGame SultanとPaytoGoの株式の過半数を取得し、ヨーロッパ、中東、北アフリカに参入するためのチャンスとして活用する計画を立てている。
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