フランスのスタートアップ・ブログが選ぶ、CES出展のイノベーティブなスタートアップ6選【ゲスト寄稿】

ゲストライター by ゲストライター on 2015.1.17

trista-bridges_portrait本稿は、フランスのスタートアップ・ブログ Rude Baguette のエディタであり、IoT 特化型のスタートアップ・イベント「Connected Conference」を主催する Trista Bridges によるものだ。Rude Baguette への寄稿を、同ブログおよび著者 Trista Bridges からの許諾を得て、翻訳転載した。

The Bridge has reproduced this from its original post on Rude Baguette under the approval from the blog and the story’s author Trista Bridges.


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筆者がこれまでに見てきた中で、今回の CES には明らかに最も多くの企業が参加していた。CES の イノベーションおよびスタートアップに特化した Eureka Park の会場で、フランスやその他の国々から出展したスターたちを見てきたので、チェックしておきたいスタートアップ6社について考えをまとめてみた。

よく知られたスタートアップもあれば、そうでないスタートアップもある。

iSketchnote by iskn(フランス)

isketchnotes-3-e14212751215202013年の暮、クラウドファンディングで目標額の10倍を調達したのは、始まりに過ぎなかった。CES が始まる前、iskn は彼らのアイデアを、デバイス(タブレット、PC、Mac)、板上デバイス、ペン、アプリパックへと発展させるため、200万ドルを調達したと発表した。

筆者は CES で iSketchnote を試すことができたが、その体験は極めて衝撃的なものだった。デザイナー、ジャーナリスト、学生、アーティスト、建築家など、アイデアやスケッチを今でも紙に書き取ろうとする人に、このツールを使ったユースケースを簡単に見いだすことができる。伝統的に続いてきた紙や鉛筆の世界と、テクノロジーをつなぐ際に生じる多くの問題を、iSketchnote は解決してくれる。ユーザは、特殊なペンと板状デバイスを持ち歩くのは、かさばると思うかもしれない。

しかし、紙の情報をデジタル化すべく、スキャンしたりスマホで写真を撮ったりする際によく議論に上がる問題を解決する上で、iSketchnote はベストなソリューションの一つだ。iSketchnote パック(板上デバイス、ペン2本、カバー)は現在179ドルという安い価格で予約注文を受け付けており、2015年上半期にローンチする予定だ。

Cerevo(日本)

xon-e1421274984595メディアやガジェット・テック好きの注目を集めた Cerevo のプロダクトは、まもなくリリースされるスノボー用のスマート・ビンディング・システム「XON SNOW-1」だ。ユーザはこれを使って、自分のスノボーの出来具合を分析することができる。XON SNOW-1 では、ビンディング上で足に2つ、ボードに2つ取り付けたセンサーによって動作を捕捉、アプリや BlueTooth でそのデータを記録し、得られたデータは他のデバイスとも同期できる。

ユーザは自分のスピード、加速、タブレットやスマホのGPS位置を分析し見える化することができる。素晴らしいことに、バッテリは6〜8時間は持つので、一日中充電無しでゲレンデで滑っていることができるし、LEDライトや滑りを撮影した動画を見る機能もある。ネット接続可能な多くのイノベーションが健康や生活必需のユースケースにフォーカスしている中で、XON SNOW-1 はエンターテイメントに特化したデバイスも消費者に求められていることを示唆している。

Cerevo は SNOW-1 に加え、最近リリースされ CES Innovation Award を受賞した HD ビデオスイッチャー LiveWedge などの AV プロダクトも展示していた。

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3D Sound Labs(フランス)

photo5-e1421271198825高品質のヘッドフォンは多様化し続けている。ヘッドフォン市場は飽和しているのに、イノベーションが起き続けているのだ。よく論じられる焦点は、音楽を聴いたり、ゲームしたりする際の音楽体験を向上させるというものだが、3D Sound Labs はサラウンド音声によってホームシアター業界に震撼を与えようとしている。

家にシアターサラウンド・サウンドシステムを導入するには、それは極めて困難か、高価なホームシアター装置が必要になるが、3D Sound Labs はヘッドセットを使った Neoh というプロダクトでサラウンド体験を完全に再現しようとしている。それはまるで、映画好きが映画館で体験するかのような、臨場感あふれるサウンドシステムだ。一つ重要な機能があるとすれば、それは映画館でなら音がどちらから聞こえてくるかがわかるような体験、観客が振り向けば、それにあわせて音も移動するような感覚だ。短いデモの後、筆者はこの聴覚体験がすばらしいと実感した。

彼らの Kickstarter でのクラウドファンディングはまもなく開始される予定で、ここからローンチやキックオフに関する情報更新を受け取ることができる。

Bellabeat(アメリカ)

bellabeat2-e1421270505841昨年、フランスの国際 France24 向けに筆者は Bellabeat のデモをした。まもなく母になる女性が、おなかの赤ちゃんの心音を聞けるデバイスだ。当時の Bellabeat は小さな心音計のようなもので、超音波を使うようなものではなかった。興味深いプロダクトではあったが、当時のそれはまだプロトタイプの段階にあった。現在では、Bellabeat は Y Combinator を卒業し、完全に生まれ変わって、その見栄えとバリュポージションにおける変貌ぶりには賞賛すべきものがある。

「自然かつスマートなデバイス」との代名詞を掲げ、Bellabeat は、出産期の女性が生活や身体の変化をマネージできるようにするプロダクトへと変化を遂げた。かつての心音計のようなつくりのデバイスは、木製でシェル型の赤ちゃんモニターへと形を変えた。子宮内の赤ちゃんの心音をモニタしたり、赤ちゃんに音楽を聴かせたりできるほか、出産後は赤ちゃんの7種類の泣き声を判別し、両親が赤ん坊の求めていることを理解し対応できるよう支援する。

Bellabeat の製品群には、ネックレスやブレスレットの活動量計や美しいスマート体重計もある。Bellabeat の共同創業者 Urška Sršen に話を聞いたところ、彼女は新しい領域の開発や製造が始まろうとしていることを強調し、妊娠後のプロダクトにもラインアップを拡大したことで、女性の出産期におけるあらゆる健康管理を支援することをイメージできるようになったと語った。もちろん、450万ドルというシードラウンドの調達は、彼らにとっては前向きで大きな一歩である。

予約販売の第1期はまもなく売り切れるが、次期販売については予約のサインアップが可能だ。

JINS(日本)

meme1-e1421268023627日本のメガネ会社 JINS は、大企業でもイノベーションが続けられることを証明してみせた。JINS は魅力的なスマートグラスを開発している。Google Glass で何をしてみるべきかよくわからない人が多い中で、JINS は JINS MEME というプロダクトで、今までのスマートグラスとは違った動きをしている。JINS MEME は普通のメガネのようだが、自分自身のことがよくわかるような、スマートセンシング技術が実装された初めてのアイウェアなのだ。バイオセンシング技術で目や身体の小さな変化を読み取り、ユーザが身体をより安全で健康な状態に保つのを支援してくれる。

現在は日本国内の店舗でしか販売されていないが、近々海外展開も始めるとのことで、よくあることかもしれないが、アメリカから販売開始するのだそうだ。この海外展開に先立ち、JINS は API を公開し、モバイルアプリ・デベリッパのピッチ・コンテストを立ち上げた。長年メガネを愛用している立場から言わせてもらえるならば、単にスマートなだけでなく、見た目にもよいスマートグラスをついに見つけることができた。

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Withings(フランス)

withings-e1421270693186Withings は、賞賛に値する多くのデバイスを作っている。iWatch に関する記事などとあわせ、Wihings のスマートウォッチについては多くを書いていきたが、現在でもこれらの記事には、読者から肯定的な反応が寄せられている。今年の CES では、Withings のプレミアム・スマートウォッチ「Activité」が Innovation Awards を2つ獲得している。ちょうど今週、TechCrunch が Withings の「Activité Pop」を、今すぐ買うべき活動量計だと表彰した

仮に、CES に出展されていた他のスマートウォッチや活動量計が選ばれていたら、私はそれに賛同しなければならなかっただろう。というのも、Withings はスマートで直感的に使える活動量計を作っているだけでなく、他の多くのウエアラブル企業がやってこなかったことに挑戦しているからだ。それは、Withings が頑なにガジェットの領域から離れようとしている点だ。このモダンでエレガントなデザインのおかげで、人々が心から身に付けたいと思うウォッチに選ばれるだろう。

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