Tech in Asia Tour @Tokyo:日本の有望なスタートアップ6社が、シンガポール本戦参加を目指してピッチ

by Tech in Asia Tech in Asia on 2015.3.27

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本日(原文掲載日:3月12日)夕方、Tech in Asia Tour が東京で開催され、最も有望なスタートアップ6社が、集まった投資家やテック業界関係者にピッチを行った。

争われたのは名誉だけではない。受賞者は5月6~7日にシンガポールで開催される Tech in Asia Singapore 2015 への出場資格に加えて、シンガポールへの往復航空券と宿泊費、イベントの入場パスが与えられる。この賞によって、有望な東南アジア市場において新たな投資を受けたり国際的に拡大したりする機会が得られることになるかもしれない。

【過去の Startup Asia(現在の Tech in Asia イベント)に関する記事】

【過去の Startup Arena 登壇スタートアップ・ピッチ・プレイリスト】

出場した各スタートアップについて概説、審査員のコメントおよび受賞者を以下に述べよう。

Genestream

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怒涛のような会議やイベントのスケジューリングでGoogle Calenderに頼っている人たちにとって、GenestreamCu-Hacker は調整や空き時間の管理を簡単にしてくれる。このサービスのターゲットは営業、HRや管理職のプロたちだ。

スケジュールを開いてアポイントの時間を選択すると、Cu-HackerがURLを作ってくれる。このURLはメールやFacebookのメッセージで出席者と共有できる(日本ではビジネスのコミュニケーションツールとしてLinkedInよりもFacebookが使われている)。過去3ヶ月で、月間アクティブユーザ数が1万人に倍増している。

また、個別化されたカレンダーに時間管理できるReserve-hackerという姉妹サービスもローンチしたばかりだ。

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地域エネルギー

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via Flickr user Mike Baker

地域エネルギーは太陽光を利用し、グリーンエネルギーへのコストの削減を目指すスタートアップだ。

最初のハードウェアプロダクトであるAmiは、ソーラーパネルを使用している家庭や企業の電力コストを削減して、効率性を高める手助けをしてくれる。ファーストエディションのAmi 001は大規模なソーラーパネルであるが、最新のAmi 003は個人住宅向けだ。

AirCloset

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AirClosetは、斬新なスタイルの定期ファッションレンタルボックスである。通常の定期購入ボックスは様々なファッションアイテムがディスカウント価格で購入できるといった物であるが、AirClosetはより「レンタル」寄りのサービスである。同ボックスは女性向けで、厳選された3アイテム(パンツ、トップス、ワンピースなど好みのアイテム)が送られてくる。その後、別のアイテムと何回でも交換可能な上、レンタル期間も無制限だ。もし気に入ったアイテムがあれば、その分の料金を支払って購入することも可能だ。

AirClosetのCEO天沼聡氏はピッチの中で「もし日本で成功したら、ゆくゆくは東南アジアの女性たちに日本のファッションを届けたいと思っています」と英語で述べた。昨年10月のローンチ以来、日本全国47都道府県から4万人以上もの人が登録をしている。

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Tamecco

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日本の企業は顧客を獲得するためにポイントカードにクレイジーなところがある。しかし、カードを持つ顧客側にしてみれば、それらがごちゃごちゃにならないようにするのは気が遠くなるようなことだろう。モバイルアプリのTameccoはスタンプカードやポイントカード、メンバーズカードをデジタル化し、いちいち財布やバッグの中をごそごそ探さなくてもいいようにしてくれる。それに加えて、自分の現在地に近いサービス加盟店からクーポンが自動配信されるといった機能もある。

ショップ側としても、Tameccoの豊富なデータによって最も必要とするタイミングで顧客を獲得できるという利点もある。

Up Performa

京都を拠点とするUp Performaは、コーチがフィールド上でチームプレイヤーの動きを視覚化できるチーム追跡ウェアラブルデバイスをデザインした。Eagle Eyeというこのデバイスは、位置情報を用いてプレイヤー1人1人のポジションを計測したり、スピードを測定したり、チーム全体のヒートマップを作り出すことができる。UpPerforma は、関心が高まりつつあるスポーツデータ事業を足場としたいと考えており、21万2,000にもおよぶヨーロッパ、アメリカ、そして東アジアの(アマチュアおよびプロフェッショナル)サッカーチームは、非常に大きなチャンスだとみている。

D Free

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D Freeは東京拠点のスタートアップで、Triple Wの別のウェアラブルデバイスだが、たぶん初めて耳にするものだろう。このデバイスは便意をもようす前に装着している人に知らせてくれるのだが、大多数の来場者と同様、読者もくすくす笑ってしまうだろう。しかし、高齢ユーザや特定の病状の人にとっては、この小型ウェアラブルデバイスが気恥ずかしい問題を解決してくれる。

腹部に装着するこのデバイスは、装着者の腸管の活動状態を検出し、トイレに行きたくなる前にある程度の時間をもって知らせる仕組みになっている。D Freeの名前の由来は「おむつ要らず」の略である。排便管理が自分でできるなら、D Freeのユーザはむしろそのようにして暮らしていきたいと思うだろう。

審査員のコメント

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審査員パネルは日本のベンチャーキャピタル3社で構成されている。グロービス・キャピタル・パートナーズのパートナー兼 Chief Strategy Officer高宮慎一氏、グローバル・ブレインのパートナー熊倉次郎氏、IMJ Investment Partnersの統括マネージャー瀬尾康浩氏である。高宮氏と熊倉氏は東京、瀬尾氏はジャカルタに拠点を置いている。

彼らは参加した全スタートアップに興味を示したものの、地域エネルギーが消費者とどのようにつながっていけるかという点とGenestreamは競合他社アプリとどのように差別化を図るのかという点に幾分懐疑的であった。Up Performaの優れたデータ分析力とAirClosetの早期トラクション獲得には感銘を受けたようだが、TameccoとD Freeに最も興味を引き付けられたようだ。

TameccoとD Freeは、なぜ自社製品が各産業の根幹となり得るのかうまく説明することができた。D Freeはハードウェアベンチャーの実現可能性を査定する上で重要な要素である大量生産が可能だ。Tameccoは技術的な能力とビジネスにおける潜在性のバランスが素晴らしいと判断され、審査員もまた、Tameccoを日本国外で成功し得るサービスだと考えた。

最終的に選ばれたのは・・・。(鳴り響くドラム音)Tameccoだ!

Tech in Asiaは審査員、スタートアップ、そして参加者の皆様に心より感謝申し上げたい。弊社への日本語でのTwitterフォローは@techinasia_jpから。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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