PLEN・ADAWARP・Exiiiなど、成都の #ChinaBang 2016を飾ったハードウェア・スタートアップ7選

by ゲストライター ゲストライター on 2016.4.8

本稿は、Geektime 英語版に掲載された記事を、Geektime の了解を得て日本語に翻訳し掲載するものである。 The Bridge published the Japanese translation of this original article on Geektime in English under the permission from Geektime.

執筆した Laura Rosbrow-Telem は、テルアビブを拠点とする Geektime のマネージング・エディター。以前は Jerusalem Post でエディターをしていた。


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本稿は、中国四川省成都市で、3月30〜31日に TechNode(動点科技)が主催した ChinaBang Awards 2016 の取材の一部である。

中国の四川省成都市で行われた TechNode のカンファレンス ChinaBang Awards の直近の回では、アジア最高のハードウェアスタートアップの一部がお披露目された。どのアイデアも素晴らしかったが、利益を出せそうなのはごくわずかだった。

スケートボードに乗る小型ロボット。遠距離に暮らすパートナーをハグしてくれるテディベア。輸送コンテナでの水耕栽培。いずれも TechNode Asia Hardware Competition で発表されたクールな製品の一部だ。

コンテストの審査員は、Y Combinator のハードウェア専門家 Luke Iseman 氏や、日本で初めて株式公開した大手ソフトウェアスタートアップ、ACCESSの共同設立者である鎌田富久氏などの著名人が務めた。

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ファイナリストは3社、そのうちの2社については後ほど紹介する。TechNode の最終選考授賞式でファンファーレが響くことはなく、観客や企業の多くにとっては誰が勝者なのかわからなかったので、ここでは私たちが面白いと感じた製品に焦点を当てたい。

まずイスラエルからの出品について。この国のスタートアップは通常、アドテクやサイバーセキュリティなど B2B に力を入れており、このようなハードウェアスタートアップは魅力的に感じられる。そしてこういった企業のイノベーションには稀に感動させられる。しかしカンファレンスに参加していた投資家が、多くがまだ初期段階にあるこれらの製品が、市場でのさらなる試練を経るまでに金を出すかというと、ちょっと考えられない。

日本のスタートアップ PLEN のこの小柄なロボットを見てほしい。世界初の 3D プリンタでプリントアウト可能なオープンソースのヒューマノイドとして売りだされている。これには驚いた。可愛らしいし、なんと小さいスケートボードにも乗れる。

3Dプリント技術はこういったおもちゃの創造をより簡単にした。しかし、すでに 3Dプリンタを使っている人以外は、「ヒューマノイド」を作りたいと思う人はあまりいないのではないだろうか。

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もう一つの楽しいテクノロジーは、遠く離れて暮らすカップルや海外に住む家族に、お互いに触れ合ったりする感覚の代わりとなるものを提供している。この感覚は、テレビ電話ではまだ伝えられないものだ。しかし、この問題への取り組みとして使用されるVRデバイスでコントロールされたロボットのテディベアは、癒しとも不気味とも解釈できるものだった。

ひょっとして、と思っているなら…そう、このスタートアップは日本からの参加だ。

このテディベアを作った ADAWARP の設立者が、ステージでデモを行っているところを見てみよう。

障がいを持っている人の大きな助けとなるような発明もいくつかあった。その一つがインドのスタートアップ Live Braille のもので、この会社は杖の補助や代わりとなるような、いくつかのレベルの製品を作っている。製品に対する自信もあり、そのハイエンド技術(価格はおよそ699ドル)を使えば目の見えない人でも走れるようになるという。さらに、製品に満足できなかった場合は誰でも返金を受けられる。なぜそんなに自信があるのか。その理由の一つは、テスト期間の後にゴミになってしまった他の多くのウェアラブル端末とは違い、初期のテスターたちの多くがいまだに製品を使い続けていることにある。

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このレポーターが同社の最もベーシックな製品を試しているところだ。300ドルのリングで、物体に近づくと振動して知らせてくれる。杖の補助としての使用が意図されているためこのテストの信頼性はいまいちだが、この製品は有望と思われる。

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だが、障がい者向けテクノロジーの実際の勝者は日本のスタートアップである Exiii だった。3Dプリント技術により、より低価格の義手を開発した。コンペティションのファイナリスト3社のうちの一つだ。

同社設立者はその開発に向けた願いを見事に言い表した。本当の腕らしく見せるよりも、「無くなった腕を障がいとして隠してしまうのではなく、表現する手段として」この義手を開発したという。

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レポーターとしてのこの日のお気に入りスタートアップは、同じくファイナリストの一つで北京に拠点がある Alesca Life だった。輸送コンテナを再利用して、野菜の水耕栽培を可能にしている。都市部の農業にとって非常に有益なスペースを生み出した。

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通常の農業と比べて、必要な水の量が20分の1で済むという。そして新鮮な野菜や果物が欲しいレストランやホテルとパートナーシップを結んでいる。写真は、そのコンテナのミニバージョンを既に店内で使用しているカフェを写したものだ。

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ビジネス上の市場可能性に懐疑的だったり、消費者が水耕栽培作物を欲しがるか疑問に思ったりする人もいたが、この発明はクールという枠を超えて、資源の有効利用に極めて役に立つものだ。仮に消費者がこういう野菜をあまり買いたがらなくても、野菜をより安く育てられる可能性があるというだけで、企業は利用したがるのではないだろうか。

Startup East の Amos Avner 氏と話をした時のこと。彼は、スタートアップに対しては、B2Bに重点を置く古典的なイスラエル的視点を踏襲している。そして Samsung の分家と言える韓国のテック系企業 Tip Talk を気に入っていた。耳を押したら時計(スマートウォッチ)から電話がかけられるという製品である。それほどセクシーな感じはしない(レポーターの興味も引かない)ものの、携帯電話会社が買いたがるんじゃないか、という話だった。そうかもしれない。

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その他の参加企業としては、イスラエルから参加したARアウトドアグッズのスタートアップ RideOn や、中国の Aurora Brewing Co.、Meditation Master、uSens、インドの Revolution through Pollution、そして香港の Eggplant と Medexo Robotics などがあった。

今回の取材は TechNode がスポンサーとなり、Startup East がコーディネーターを務めた。

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