iPhoneとAndroidデバイスだけでしか利用のできないソーシャルネットワーク「Path」が、よりプライベートな友達のネットワークサービス(Facebookとは異なり、Pathは友達登録数を150人に限定している)として、インドネシアで人気が高まっている。
だが、Facebookの人気はどうなっているのだろう?インドネシア人はFacebook狂として有名だ。上の統計が示しているように、同国のネットユーザのほとんどがFacebookユーザでもある。
インドネシア人はできるだけ多くの人と繋がることを好むという人もいるが、それがまさにインドネシアでFacebookが人気である証拠だ。だが、今では、インドネシアのFacebookユーザはそれぞれのFacebookウォールに表示される知らないブランドや広告、そしてキャンペーンに徐々にうんざりしつつある。

そんな中、PathがFacebookよりもプライベートなソーシャルネットワークをインドネシアのユーザに提供すると、インドネシアユーザがPathに飛びついたのも驚くことではない。友人にPathで最も気に入っている機能は何かと聞いてみたら、ほとんどの人が写真の投稿や聞いている音楽を追加できることだと答えた。
というのも同アプリの「スマート・ジャーナル」というコンセプトによって、ユーザは写真/動画、人、場所、音楽、考えていること、起床/就寝というカテゴリのモーメントを選択して簡単に共有することができるからだ。これはFacebookにはない全く新しい機能だ。
だが、本当のところ、Instagramに写真を投稿するのとPathに写真を投稿するのでは一体何が違うのだろう?インドネシアのユーザは、Pathを使い始めたら、InstagramやFoursquare、Twitter、LineやFacebookを使うのをやめるのだろうか?
そんなことはないだろう。私の経験から言えば、インドネシアの熱烈なソーシャルメディアユーザは、平均して4~7つのソーシャルネットワークアプリをダウンロードし、それぞれのスマートフォンで活発に利用している。そして、同国で最も人気のあるスマートフォンアプリのトップ30には4つのソーシャルメディアサービスがランクインしている。アプリを1つダウンロードしたからといって、他のアプリを削除するわけではないのだ。
とは言うものの、インドネシアのトレンドが素早く移り変わることも珍しくなく、それによって、スマートフォンで複数のソーシャルメディアアプリを活用する人がたくさんいるという状況を作り出している。インドネシアの若者は、新しい方法で友人や同僚、さらには両親との交流を高めることが好きなのだ。
だから、あるアプリが人気となれば、誰もがそのアプリをインストールして友達がそのアプリ上で何を言っているかをチェックする。だが、同じように、そのアプリが人気でなくなると、アンインストールされてしまう。
インドネシアには数多くのソーシャルメディアユーザがいて、友達が新しいアプリをインストールすれば皆がインストールするという文化があることを考えると、Pathはインドネシアで短期的には成長し続けるだろう。
だが、Path、そしてその他の新しいソーシャルアプリにとっての課題は、一度獲得したユーザすべてを保持することができるかどうか、そして、クールなソーシャルメディアが次に登場して、ユーザがそっちのアプリに乗り換えする時に見捨てられないようにできるかどうかということだ。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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