小規模店舗の顧客管理をスマートデバイスで完結させる「O:der(オーダー)」はCRMの概念を変えられるか

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2013.7.18

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デジタルマーケティングを提供するスタートアップShowcase Gigは7月18日、スマートデバイスによるモバイルウォレットサービス「O:der(オーダー)」の正式提供開始を発表した。

ユーザーが利用するiOS対応のモバイルウォレットアプリで、小規模なカフェや小売店などを運営する事業者は、顧客に対してクレジットカードによる事前決済機能やデジタルクーポンなどのマーケティングツールを提供ができる。

また、店舗側にはPOSなどの専用端末がなくても、iOS対応の認証端末アプリが別途提供され、QRコードによる来店認証からクーポンのプッシュ配信といった顧客管理機能を利用できる。既に同サービスは東京、青山にある「FIAT CAFFÉ」で提供が開始されており、9月上旬には顧客側アプリ(モバイルウォレットアプリ側)のAndroid端末対応を予定している。

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利用料金は店舗や利用者数に制限のあるフリープランと、デジタルスタンプや顧客管理機能などの付いたプレミアムプランが月額5,000円を予定しており、こちらも9月上旬からの提供を予定している。O:derの利用イメージはこちらの動画をみれば掴めるだろう。

デジタルウォレットなどのユーザー側機能ももちろんだが、何より注目したいのは、店舗側の顧客管理サービスがiOSなどのスマートデバイスアプリで提供されるという点だ。こういったデジタルマーケティングツールはどうしても店舗に対する顧客側の機能に目を奪われがちだが、実際に店舗オペレーションに乗らなければ何も役に立たない。

Evernote

小さい店舗であれば、PC環境を用意しようとするとどうしてもスペースの問題や、小難しい「CRM」システムを習得しなければならなかった。しかしこの「アプリ」であれば、そういった課題をクリアできるかもしれない。

実際に顧客管理のデモを見せてもらったが操作は直感的だったし、シンプルに顧客リストから属性などの情報を選択して作成したクーポンなどの情報を配信する様子は、どこかのソーシャルネットワークサービスからメッセージを送る様子に似ていた。(スクリーンショットがもらえればあとで追加しておく)

「古くさいCRM」の破壊にチャレンジするShowcase Gig代表取締役の新田剛史氏は、東京ガールズコレクションのリアルビジネスや、ミクシィでmixiXmasなどに携わった「オンラインとオフライン」両方の経験の持ち主だ。

「その昔『ガラケー』で出来なかったことがスマートデバイスの時代になって出来るようになってきています。さらにmixiXmasではソーシャルメディアマーケティングで数万人のユーザーが実際に『動く』という実感も得られました。確かに大規模な事業者にとって数万という単位は小さいかもしれません。しかし小規模であればどうでしょうか。これを仕組み化して恒常的な動きに変えたい」(新田氏)。

従来「CRM」と呼ばれた世界観は大規模な事業者だけのものだった。しかし今、スマートデバイスの出現で、ネット接続の環境も大きく変わりつつある。STORES.jpやBASEなどの傾向に見られる、リアルな小規模事業者がオンラインに流れ込んできているタイミングで、顧客管理もロングテール化するのか。大変興味深い。

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