レストラン予約台帳アプリ「TableSolution」開始10カ月で1200店舗獲得ーー谷口氏、その成長を語る

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VESPER代表取締役の谷口優氏

お店予約のソリューションが増えてきた。クーポン系のフリーペーパーの時代からぐるなびのようなオンラインデータベース、食べログといった口コミ、Rettyに代表されるソーシャルグラフへと「お店選び」の検索ソリューションは徐々に変化しつつあったが、こと「予約」となると、紙からオンラインに至るまで「電話予約」が主力の方法だった。

これに大きく風穴をあけたのが米OpenTableに代表される「オンライン席予約」の仕組みになる。従来、店舗のテーブルが空いてるかどうかは店ごとのアナログオペレーション(平たくいえば予約台帳ノート)によっており、管理には無駄があった。そこをデジタル化すればもちろん効率は良くなり、無駄なく席を埋めることが可能になる。

国内もぐるなび、食べログがオンライン予約に対応、スタートアップでは予約台帳アプリのトレタが開始1年で1900店舗の獲得に成功するなど、徐々に広がり始めている。要因はスマートデバイスなどの普及で、店舗側の受け入れ障壁が低くなったことが大きい。

そしてここにまたひとつ、オンライン席予約のマーケットに新しいプレーヤーが現れた。店舗向けオンライン予約・顧客管理システムのTableSolution(テーブルソリューション)を開発、運営するVESPERだ。

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代表取締役の谷口優氏の話では、2014年2月のサービスイン以降、約10カ月ほどで1200店舗への導入が完了しているという。中には「ホテル日航東京」などの大型事業者なども含まれている。

TableSolutionの利用は初期費用4万円と店舗の規模に応じて9000円からの月額費用が必要になる。それ以外の送客に関する手数料などは不要。店舗側が使うアプリはiOSとAndroidに対応している。

VESPERの創業は2011年3月。創業者で代表の谷口氏はクーポン共同購入の先駆けとなったPiku(ピク)の立ち上げメンバーの一人でもあり、飲食店などへの営業を続ける中で、デジタル化されていない非効率を目の当たりにし、サービス開始を準備してきたそうだ。

また、チーム構成もユニークで、レストランマネジメント経験者の橋野暢祥氏を除き、約10名ほどいるメンバーの全員が外国籍という「多国籍」軍団で開発にあたっている。谷口氏曰く、CTOで取締役のジョン・シールズ氏が英語が喋れるということで(※ちなみにジョン氏は日本語堪能)海外メンバーが集まってきた、ということらしい。

レストラン顧客・予約管理システム:自動取込実績No_1
VESPERを支える個性的な面々たち

その他にも個性的なメンバーが集まっており、例えばモハマド・マワヘブ氏はシリアのアレッポ大学情報工学部での就学中にミサイル攻撃を受け、イスタンブールに避難したシリア難民なのだそうだ。モハマド氏が、迎え入れるかどうか悩む谷口氏を「僕はグーグルに行く男なんだ」と説得して入社した話などは、なかなか聞きごたえのあるものだった。(※ちなみにモハマド氏はウィンドウズインストールしかやったことがなかったらしい)

こういう多様性を受け入れる文化が彼らのサービスにも影響しているのかもしれない。ロジカルではないが、谷口氏との話はいつもこうなのだ。

少し話が本題から脱線したので元に戻したい。

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こういったメンバーで開発を進めたのがこのTableSolutionだ。現在、レストラン向けと理美容向けの2タイプが提供されているが、理美容向けのサービスは現時点で代理店事業者が販売を担当しており、VESPERが販売するのは主に飲食事業者向けのものになる。

Timetable

画面を見てわかる通り、同時期のサービス「トレタ」に比較して、店舗側には若干のオペレーション教育が必要になる。その分、「使い勝手が分かってしまえば、より効率的に使うことができる」(谷口氏)とやや機能面での差別化を図っているのが特徴だ。

List

現時点で事業として単月黒字化も達成したというVESPER。今後しばらくはこの店舗数獲得に精を出すという。この辺りはチェーン店や個店など導入店舗の広がり方などを含め、どのように各社推移するのか注目したい。

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