アンディ・ルービン氏が語る人工知能のもたらすパラダイムシフト、元SCHAFT中西氏は二足歩行ボットを披露 #NEST2016

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2016.4.8

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本稿は、4月7日〜8日、東京で開催されている新経済サミット2016の取材の一部である。

8日午後、東京で開催されている新経済サミット2016の午後のキーノート・セッションに Andy Rubin 氏が登壇した。Rubin 氏は Android を開発し Google に売却。Google の技術担当副社長を務めた後、現在はハードウェア・スタートアップの事業支援を行う Playground Global を創業した。

Rubin 氏によれば、Playground Global は、ちょうどシリコンバレーにある VC と IDEO のようなデザインスタジオの間のような会社で、インダストリアルデザイン、メカニカルデザイン、エレクトリカルエンジニアリングなどのエンジニアを50名ほど社内に抱えている。設立してまだ11ヶ月だが、ハードウェア・スタートアップへの投資を目的として昨年3億ドルを資金調達している。

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これまでの歴史をさかのぼると、およそ10〜15年おきに新しいコンピューティング・プラットフォームが隆盛していることがわかる。これからモバイルの次に来るプラットフォームは人工知能だというのが彼の見方だ。人工知能がもたらすパラダイム変化によって、人間はマシンと対話する方法が変わっていく。人工知能はクラウド上に置かれ、センサーで収集した情報によって、その人工知能を学習させていくというのだ。

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そのセンサーの集合体とも言えるのがロボットだが、Rubin 氏はキーノート・セッションの中で、 Google に在籍したときに買収した SCHAFT (当時)中西雄飛氏をステージに招き、開発中の二足歩行ロボットを披露した。中西氏は現在は、Google の持株会社 Alphabet 傘下の新技術開発会社 X(旧称 Google X)でロボット開発を続けており、Google を退社した Rubin 氏とは直接的なビジネスのつながりは無くなっているが、Rubin 氏の打診により、特別に当該のロボットを披露することが許されたようだ。

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このロボットにはまだ名前はついておらず、人の身長よりは低い高さに設計されており、屋内外の足元が平らではない場所であっても安定して歩行することができる。階段のような狭いところも安定して昇り降りすることができるので、足の先に吸引する装置をつけ、階段を自動的に掃除する応用例が紹介された。このロボットの用途については、特に決まっていないようだ。

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Rubin 氏は、コンピュータのエンジニアには、プログラムを書くだけでなく、ニューラルネットワークを訓練する力が求められるようになり、数年のうちには、マシンとの対話方法が変わることで、コンピュータ・エンジニアリングは、誰もがロボット(または人工知能に)新しいことを学習させる〝先生〟という形に取って代わられるだろうと語った。

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