創業9カ月で1.5億ドルを調達したインドのクレジットカード・リワード「Cred」とは?

by souta watanabe souta watanabe on 2019.9.5

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ピックアップIndia’s 9-month-old CRED raises $120M to help people improve their financial behavior

ニュースサマリー:クレジットカード決済のリワードアプリ「CRED」が、シリーズBラウンドで1億2,000万ドルを調達した。創業からわずか9カ月のことである。同社はこれまで計1億4,500万ドルの調達を実施してきており、Techcrunchによれば評価額は4億3,000万〜4億5,000万ドルに達するという。

同ラウンドは既存投資家の Sequoia CapitalやRibbit Capital、DST Global’s Gemini Investmentsなどの既存投資家に加え、 Tiger Globalを含む5つの投資家らによって実施された。

同社はインドのバンガロールを拠点としているスタートアップで、クレジットカードユーザーに対し、決済トランザクションの度にCREDコインという形でポイントを提供している。ユーザーは稼いだ同コインを、CREDが提携するパートナー企業のサービス内で利用することができる。

CREDユーザーはCREDコインの存在によってパートナー企業のサービスをより多く利用することになるため、その販売促進効果をtoB向けサービスとして収益化を行なっている。既にAirbnbやUberEatsと提携しているほか、インド国内の有名企業らとタッグを組んでいる。

また、複数のクレジットカードの支払い履歴・手数料などの情報をCREDアプリから一元的に閲覧することができる。従来、わざわざクレジットカード会社又は銀行のウェブサイトなどにアクセスし、それぞれ別々に確認する必要があったがCREDアプリを使うとその手間が省くことができる。

※1CRED=1ルピー

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話題のポイント:CREDのサービスにおいて興味深い点はリワードシステムです。たとえば1,000ルピー支払いを実行すれば、宝くじのスクラッチカードのように10~1000ルピー分のCREDコインが貰えるという仕組みになっています。

※1000ルピー=約1500円

稼いだCREDコインの活用方法は2通りに分かれており、一つはパートナー企業のサービスでリワードと交換できます。UberEatsで300ルピー相当の食事を注文する際、300CREDで交換ができる具合です。

もう一つは、CREDコイン分を償却し、使用したクレジットカードの返済に用いるというものです。こちらの機能は一般的なクレジットカードのキャッシュバックだと定義できます。

サービスの難点としては、現在CREDアプリを利用できるのはクレジットスコア750点以上を持っているユーザーのみだという点が挙げられます。正確な数値を定義するのは難しいですが、インドにはクレジットスコアが750点以下の人々は相当数おり、さらにそもそもクレジットスコアすら持っていない人々も一定数存在しています。信用情報を分析してユーザー層拡大を目指せればさらに大きく拡大を目指せるでしょう。

ちなみにCREDの創業者兼CEOのKunal Shah氏は、過去Freechargeというインドのモバイルペイメントサービスの創業者&CEOでもあり、大きな実績を持っています。そのためCREDがそもそもシードで3,000万ドルも調達していたり、現在急速に投資が集中しているのも彼の信用によるものが大きいでしょう。

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