C2C戦国時代をどう勝ち抜くかーーBASEが次に考える開発者向け「オープン化」戦略とは

SHARE:

_GO__BASE_Apps____Developer_Account___BASE(ベイス)

C2C(消費者間)コマース市場が熱気を帯びている。もちろん、話題はLINEの参戦だ。

先日SD Japanでもスタートアップ・トレンド地図としてC2C市場を取り上げさせて頂いたが、ここにスマートフォン×C2CコマースとしてLINEがやってくることになる。ユーザーベースの規模からいえば、彼らの攻める地図はもう一枚上の、楽天、アマゾン、ヤフーといった巨人の住む大陸だとは思うが、間違いなく既にスタートを切っているプレーヤーにとって大きな波になることは間違いない。

もちろん、波に乗れるか、飲まれるかは別の話だが。

さて、大きな話題がやってくる数日前、このC2Cプレーヤーのひとつに興味深い動きがあった。BASE代表取締役の鶴岡裕太氏はこんなつぶやきと共にあるティザーサイトをオープンしている。

 

プラグイン・マーケット公開は差別化に繋がるか

BASEには米Shopifyを参考にしたBASE Appsという機能プラグインのプラットフォームが今年4月に公開されている。SEO対策などの店舗支援サービスや独自機能、外部連携を追加できるプラグイン形式のアプリストアで、現在11のプラグインが公開されている。

どうやらここを開発者に向けて開放するらしい。鶴岡氏に詳細を聞いてみた。

「外部開発者がBASEユーザーさん向けに、自分で作った機能をBASE Apps内で提供できる仕組みで、圧倒的な開発量と僕らでは思いつかないようなユーザー視点からのソリューション提供が目的です」(鶴岡氏)。

当初、BASE Appsは毎週のペースでプラグインを公開すると話していたので、4カ月ほど経過した今、ややペースダウンの感はあった。

しかしこのような方法であれば、新しいアイデアも投入されやすくなるかもしれない。もちろん参加する開発者にもメリットが用意されている。

BASE_Apps

「継続課金を含めた課金も可能になるので、開発者の方々に金銭的なメリットがあると共に、スモールビジネス向けのサービスを提供している会社さんにとっては大きなマーケットプレイスにプロダクトを放り込める場になると思います。Developer Accountを取得して頂いた開発者さんには、BASEのほぼ全てのAPIやSDK、UI KIT等を配布していきます」(鶴岡氏)。

米Shopifyではコマースに必要な機能をプラグイン形式で「販売」することで新しいビジネスモデルを確立した。ただ、BASEは以前のインタビューでもこのプラグインをビジネスモデルのメインに考えている様子はなく、あくまでロングテールによる流通総額の拡大を目指していると答えていたので、純粋に効率的なサービス価値向上を狙ったものと考えるのが自然だろう。

今回のオープン化についてはすでに400人程の開発者から事前登録の申し込みがあったという。

一部企業への限定的な公開はすでに始まっており、個人開発者には登録順に順次提供を予定。完全に解放する時期については年末から年明けを予定しているそうだ。

B2C、C2C共に「スマートフォン」という時代シフトを背景に、コマース市場は数年来の大きな動きを見せようとしている。

ここに陣取るスタートアップたちはこの先、楽天、アマゾン、ヤフーといった巨人やLINEというスマートフォン時代の寵児に対し、一体どのような戦いを見せてくれるのだろうか。大変興味深い。