2017年に Lyft が固定経路と運賃の Lyft Shuttle サービスでバスを事実上再発明した際は嘲笑を受けていた。その1年後、Uber は既存の UberPool ライドシェアリングサービスと似た Uber Express Pool をローンチしたが、既存サービスとの違いは Express Pool は正確なドアツードアのサービスを提供しないという点であった。代わりに Uber は多くの人がライドシェアリングを求める場所の近くを通るベストなルートを割り出した。つまり、乗車するために数ブロック歩かなければならない人もいるかもしれないということだ。バスとタクシーの中間のようなものである。
現在 Uber アプリは自動車以外にも自転車や e スクーターを含めた移動手段のオプションを提供している。Citymapper も自転車やスクーターをアプリに加えている。つまり、今ではユーザは A 地点から B 地点への最適経路をより多くの選択肢から選ぶことができるのだ。バスや鉄道、徒歩、そしてスクーターを組み合わせたものが最適条件ということもあるかもしれない。
Citymapper:ロンドン
2019年は?
どんな業界でも何が盛り上がっているのか知りたければ、金の流れをチェックすべきだ。2018年は e 自転車や e スクーターの企業に対する大きな投資がいくつかあった。この流れは2019年以降にいくつかの主要な市場への展開や拡大で最高潮に達するだろう。今年はほんのウォームアップに過ぎない。
しかしながら、これほど多数の企業が同じ顧客を奪い合う中では、おそらく大きな合併も起こるのではないかと思われる。すでに Uber はラストマイルの目標を加速させるために e スクーターのスタートアップを探しているという報告もある。もし来年のパーソナルモビリティ業界で合併や買収が多発しても、驚くべきことではないだろう。
This is overbroad, has a chilling effect and is liable to be struck down in toto: still amazing how many government actions on online regulation have been straight up, ex-facie unconstitutional. https://t.co/nOhI8vA2Tx
Google の親会社 Alphabet から新たなスピンオフ企業が誕生した。この企業は、溶融塩と不凍液を組み合わせた、これまでにない「グリッドスケール(電力網用)」アーキテクチャでエネルギー貯蔵に革命を起こすことを目指している。2017年にプロジェクト Malta として登場し、Alphabet の実験的な X ラボを卒業して独立した今、企業名として Malta を名乗っている。 Alphabe…
Image Credit: Malta
Google の親会社 Alphabet から新たなスピンオフ企業が誕生した。この企業は、溶融塩と不凍液を組み合わせた、これまでにない「グリッドスケール(電力網用)」アーキテクチャでエネルギー貯蔵に革命を起こすことを目指している。2017年にプロジェクト Malta として登場し、Alphabet の実験的な X ラボを卒業して独立した今、企業名として Malta を名乗っている。
今回のニュースは、Alphabet が Bill Gates 氏の Breakthrough Energy Ventures と Malta のスピンオフについて話し合っているという報道が夏に出た後に飛び込んできた。 Breakthrough Energy Ventures は2016年にローンチされた10億米ドル規模のファンドだ。同ファンドの投資家にはKleiner Perkins の John Doerr 氏、Jeff Bezos 氏、Ray Dalio 氏、Michael Bloomberg 氏、Alibaba Group で有名な Jack Ma 氏、Salesforce の CEO である Marc Benioff 氏が名を連ねており、Malta の2,600万米ドルのシリーズ A もリードしている。他にも、香港に拠点を置く風力・太陽光発電開発企業 Concord New Energy Group やスウェーデンの事業会社 Alfa Laval も投資に参加している。
Malta の技術は、スタンフォード大学の物理学者で、ノーベル賞受賞者の Robert Laughlin 氏がデザインした理論体系に基づいている。同氏は熱を溶融塩として、冷気を不凍液として貯蔵することで、理論的には数日、場合によっては数週間でも電気を保存できることを明らかにした。このシステムでは、塩や金属、空気など安価で手に入りやすい素材を使う。さらに、エネルギーが生成されるタイミングとそれが最も必要とされるタイミングのずれを、信頼性の高い形で埋める新しい工学的アプローチを採用している。
Alphabet の X チームは Medium のブログ投稿にこう書いている。
塩は数千年もの間、モノの貯蔵と保存に使われてきました。しかし、塩をエネルギーの貯蔵にも使えるという可能性に気付いたのはここ10年以内のことです。これからも独立起業としての Malta の応援を続けていきます。Malta は手ごろな価格と信頼性の高い方法で再生可能エネルギーを貯蔵する方法を開発し、パートナー企業には非常に高い専門スキルと知識が求められます。
Malta の技術の要点は次のようになる。電気エネルギーが再生可能資源やパワーグリッドから集められ、ヒートポンプを作動させる。温度差を利用してヒートポンプが電気エネルギーを熱エネルギーに変換する。その後、熱は溶融塩、冷気は不凍液に貯蔵される。電力が必要になると、両方の温度差を利用して熱機関を介して電力を生み出して送電網に供給される。
Laughlin 氏によると、エネルギー貯蔵技術の中核を成す特許が4月に発行されたという。同氏は5月にスタンフォード大学で行われた講演で発表された Malta のビジネスの詳細も明らかにしている。
Apple は Platoon に関する明確な計画を決めていないが、Platoon はレコード契約の締結やツアーのサポート、独自コンテンツの作成、関連市場へのマーケティングといったアーティストの育成を得意としている。言うまでもなく、Platoon と Apple Music の相性は抜群だ。
Bloomsbury AI(イギリス)
7月、Facebook はロンドンに拠点を置くスタートアップ Bloomsbury AI の買収計画を発表した。契約条件は発表されていないが、一部の報道によると契約額は最大で3,000万米ドルに達するという。
Bloomsbury AI の自然言語処理(NLP)とマシンリーディングテクノロジーでは、非構造化テキストと文書の構文を解析して質問に答えることができる。今回の契約は企業買収によって人材を獲得するだけにとどまらない。 Bloomsbury AI はコア製品の開発を中止して GitHub でオープンソースとして開発を行う道を選んでいる。