Canvas 2月号:ロシアの侵攻に我々はどう対峙するか、東南アジアからスタートアップ2社が日本進出へ

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ロシアの侵攻に我々はどう対峙するか、東南アジアからスタートアップ2社が日本進出へ

今週の話題(2月26日〜3月4日):Ukraine DAO(ウクライナDAO)支援団体への暗号資産(仮想通貨)送付を開始支援集まる「Ukraine DAO(ウクライナ DAO)」に参加してみた【追記あり】意外に多い、ウクライナ拠点や出身の世界的有名スタートアップ——ロシアによる侵攻後も、多くはキーウで業務を続行東南アジア発のBNPL(後払)スタートアップPace、日本市場に参入アジア発マイクロモビリティスタートアップBeam、9,300万米ドルをシリーズB調達——日本進出へ

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってしまいました。記事にも書きましたが、ウクライナを出自とする有名スタートアップは、我々が身近に使っているサービスの運営元も含め結構あるものです。英語話者が多かったり、IT エンジニアが多かったりすることもあって、ドイツのスタートアップシーンに顔を出すと、ウクライナやポーランド出身の起業家によく出会します。ロシアのスタートアップはロシア国内に照準を合わせたものが多く、ウクライナはグローバルに通用するサービスを作りだすポテンシャルが高いと思います。

遠い極東の地からウクライナに対して我々ができることは限られるのですが、なんとか元のさやにおさまってほしいものです。ウクライナの次はバルト三国(ラトビア、リトアニア、エストニア)に侵攻するのではと、ウクライナのゼレンスキー大統領が言っていましたが、この悪い予測はあながち間違いとも言えません。エストニアが データエンバシー e-Residency などデジタル化を積極的に進める背景にはロシアの脅威があります。民が国が追われても、最後はデジタルにアイデンティティが残る、という動機です。

via Flickr by Marco Verch Professional Photographer
CC BY-NC-ND 2.0

一方、今週は東南アジアから2つのスタートアップの日本進出のニュースが入ってきました。一つは BNPL、もう一つはマイクロモビリティです。どちらも国内に既存プレーヤーがいます。そこでふと考えてみたのですが、BNPL の金融領域も、マイクロモビリティの交通領域も、常に政府の規制当局と鍔迫り合いな側面があって、国内プレーヤーはサービス提供のための規制緩和を狙って監督官庁や国会議員にロビー活動します。また、新しいコンセプトのサービスだと、彼らは消費者に対する教育・啓蒙コストを支払っています。

さて、国内プレーヤーによって一通りこうした市場の〝地ならし〟が終わった頃に、海外プレーヤーが殴り込みをかけてきた場合、国内プレーヤーは、「なんかづるい」とか「いいとこ取り」みたいな印象は持たないのかな、という疑問です。マーケットアクセスは誰に対してもオープンなものであるべきなので、国内プレーヤーは先行者利得か、地元民ならではのノウハウで逃げ切るしかないのかもしれません。commmune CEO の高田優哉氏が言っていた、黒船に襲来される前に世界を攻めることの重要性を考えさせられます。

アジアで3位健闘のユニコーン輩出国・韓国、若手投資家・起業家が特徴豊かなファンドを組成

今週の話題(2月19日〜2月25日):Startup Recipe、韓国スタートアップの資金調達年次報告を公開——2021年の合計は前年比2倍の1兆1,800億円に
若手キャピタリスト渡邊拓氏、研究者と共同創業するVC「HERO Impact Capital」を設立——30億円規模の1号ファンドを組成Web3.0 起業家創出へ「Next Web Capital」WiLなど11億円出資、7人の若手起業家らが設立

2月というのは、年が明けてから1ヶ月以上が過ぎ、さまざまな前年の統計結果が出揃う季節です。韓国スタートアップの資金調達を伝える Startup Recipe の記事は毎週掲載しているのですが、今週は年に一度の報告書発表があり、特に日本の状況と比較してよく読まれる結果となりました。国を挙げてスタートアップ育成に励んでいる分、ユニコーンが何社いるかの発表もまた、民間の予測に加えて、政府の担当省庁(中小企業ベンチャー部)からも発表されます。韓国では昨年ユニコーンは7社増え計18社となりました。

今年に入っても、すでに数社がユニコーンになったとの話も伝え聞きます。それもそのはずで、韓国には時価総額ベースで1億〜10米ドルとされる、いわゆるユニコーン予備軍が350社以上いて、資金調達を通じて、ユニコーンとなる日を今か今かと狙っています。統計基準の違いから多少数は異なりますが、Statista 2022 によると、アジアの国別ユニコーン数は、中国133社、インド32社、韓国11社、インドネシア5社、香港と日本とオーストラリアがタイで4社となっています。

さて、年の初めということもあってか、今月は月初から新ファンドの組成や資金調達クローズが相次いでいますが、今週は特に若手の投資家や起業家が旗を振るファンドの発表が相次ぎました。日本の Web3 起業家7人により、シンガポールベースで設立されたファンド「Next Web Capital(略称:NeW)」。日本から世界に出張る Web3 スタートアップが数少ない中、後進の起業家を育てるべく奮闘します。また、今までに無かった研究者に寄り添って起業家へと育てるファンド「HERO Impact Capital」も楽しみです。

シードファンドの運営は手間がかかりますし、確率論から言って、シード投資家にとっての投資先の多くは、イグジットまで到達できないか、期待した通りのシナリオを歩むとは限りません。それでも、さらなる起業の可能性を掘り起こそうと、彼らは起業家予備軍やシードよりもアーリーなステージに投資の機会を見出すようになっています。Sequoia Capital は償還期限が事実上無制限になる Evergreen Fund のようなスキームを採用しましたが、保守的だったファンドの世界にもイノベーションの風が吹くかもしれません。

TechCrunch Japan で思う時代の変化、アフターコロナのテックイベントの展望

今週の話題(2月12日〜2月18日):TechCrunch Japanが終わっちゃうみたいEventX CEOが予測、2022年のイベントテック業界が経験する8つのトレンド

TechCrunch Japan が終わるとのこと。スタートはアメリカの本家が産声を上げた次の年の2006年。TechCrunch の旗艦イベント「TechCrunch 40 や 50(40社、または、50社がピッチするのでこの名前がつきました)」には初回からお邪魔しましたし、TechCrunch の本家や Japan の編集部の皆様とも仲良くさせていただいたので、いろいろ思いは尽きることはありません。TechCrunch Japan は本家の翻訳記事が多かったですが、15年の月を経て、一つの役目を終えられた気がしてなりません。

一つには人材の多様化。欧米のスタートアップシーンの動きを直接見る起業家も増えましたし、ミレニアルや Z 世代、特に Web3 のビジネスをやっている人たちは恒常的に英語を話します。日本から世界に出ていくスタートアップはまだ限られますが、翻訳を必要とされる機会は、以前より少なくなったのかもしれません。広告収入を中心としたビジネスモデルは、世界的にも随分と前から破綻していて、メディアは新たな活路の開拓に迫れています。Decrypto のようなトークンモデルも一つの解かもしれません。

そして、バーチャルイベントプラットフォーム「EventX」の CEO が、コロナ禍のイベント業界の変貌について考察を書いていました。この2年余りで、スタートアップシーンも大きく変わりました。前出の TechCrunch にせよ、収入の幾分かはイベントに依存していたでしょうから、リアルイベントが開催できなくなった分、バランスシートへの影響は小さなものではなかったでしょう。プレゼンテーションはオンラインでも可能ですが、偶然かつ必然の新しい出会いをどのように早出するかが今でも大きな課題です。

アジアでは、新型コロナに加え、中国や香港の政情不安も手伝って、リアルイベントを開催しづらくなっています。コロナ後のテックシーンにおける人脈の広げ方は、Web3 のコミュニティ的になっていくのではないか、と思っています。Web3 は地理的依存度が少なく、コミュニティに参加する誰もが Discord などで意見を交換しています。そして、たまに共通テーマのリアルイベントで会い、国境を越えて「いつも話している○○さんね」と初めて顔を合わせるようになる。こちらがデフォルトになるような気がしています。

日本から初上場先に NASDAQ を選ぶスタートアップが誕生、ファンドの組成とクローズラッシュ

今週の話題(2月5日〜2月11日):米やシンガポールで「無料保険サービス」展開、大阪発WarranteeがNASDAQにIPOを申請ココナラ、最大15億円規模のCVCを設立——他VCと協調投資、10人のスキル保有者が立ち上げ期を支援Web3投資の「Infinity Ventures Crypto」、1号ファンドをクローズ——Animoca Brandsらから7,000万米ドル調達

BRIDGE を10年近くやらせていただいていて、NASDAQ への上場を発表するスタートアップは、おそらく初めてかもしれません。韓国や中国のスタートアップの中には、より柔軟な資金調達ができることや、グローバルでの露出機会増を狙って、最初から NASDAQ を目指すところが多かったと思いますが、日本の大多数のスタートアップは東証での IPO を目指します。言葉の面からも慣習の面からも、地元市場での IPO の方が勝手はわかりやすいし、上場支援するプロバイダ(監査法人や証券会社)も豊富にあります。

NASDAQ に上場申請したのは、アメリカやシンガポールで無料保険サービスを提供する Warrantee です。証券取引所や証券等取引委員会のルールの違いから、日本では上場が承認された際に情報開示されるのに対し、アメリカでは上場が申請された際に明らかになります。現時点では必ず上場承認される保証はないのですが、予定通り事が運ぶことを祈りたいと思います。NASDAQ の担当者が日本のファンドや VC に積極的に営業に来ているとの話も聞くので、NASDAQ 上場を目指すスタートアップは増えるかもしれません。

Image credit: Coconala

一方、ファンドの組成やクローズも複数発表されました。上場を果たしたスタートアップが、後進のスタートアップに投資するケースはよくありますが、その多くは、後進を育てたり、自社事業とのシナジーを追求したりすることを意図したものでした。マネーフォワード(実際には、子会社のマネーフォワードベンチャーパートナーズ)が GP となり、広く LP を募って HIRAC FUND を組成したのは興味深い動きでしたが、ココナラの新ファンドも、協調投資のみで他社からも出資を募るという点では面白いかもしれません。

法律の制約から、日本の VC やファンドが Web3 領域に投資するファンドを組成する動きはあrませんが、日本はもとより世界中で投資活動を行っている Infinity Ventures(現在は Headline Asia)が Infinity Ventures Crypto というファンドを組成しました。Animoca Brands(香港)や YGG(フィリピン)といったアジアで有名な Web3 関連スタートアップがコミュニティに参加しており、Decentralized(分散型)の分野ではあるものの一つのハブ的な役割を担っていくかもしれません。


今月の調達ニュース

今月の国内スタートアップの主要な資金調達ニュースをお届けします。

シリーズ B ラウンドで20億円を調達した hacomono の皆さん
Image credit: Hacomono

フードボックス展開のnonpiが3.4億円を調達、フローズンミールサブスク「nonpi A.R.U.」をローンチ(3月4日)

置き社食「OFFICE DE YASAI」運営のKOMPEITO、シリーズCで13億円を調達——地方拡大を加速へ(3月3日)

不動産管理業務のワークシェアリングサービス「COSOJI」が資金調達——KUSABI、BDV、ニッセイ・キャピタル、グロービスから(3月2日)

カジュアル面談プラットフォーム「Meety」、1.9億円を調達——スタートアップ的採用アプローチは、大企業にも波及の様相(3月2日)

ウェルネス業界向けSaaS「hacomono」運営、20億円をシリーズB調達——THE FUND、Coral Capital、ALL STAR SAAS FUNDから(3月2日)

ヒトの脚のように立って移動可能な椅子型モビリティ開発のLIFEHUB、CACとインキュベイトFから1億円をシード調達(3月1日)

映像クリエイター向けプラットフォーム「Vook」運営、メタバース対応人材養成事業などで2億円を調達(3月1日)

徳島大学発・食用コオロギ生産のグリラス、2.9億円を調達——高生産性、少アレルゲン品種確立に向け研究開発を加速(3月1日)

習慣化アプリ「みんチャレ」運営、プレシリーズAとシリーズA合計で3.7億円を調達——FTI、みずほキャピタルらから(3月1日)

心疾患を音で見つける「超聴診器」開発、熊本発AMIが日清紡HDと提携し1.5億円を調達(2月28日)

与信プラットフォーム「Credit as a Service」を展開するCrezit、6.5億円をプレシリーズA調達(2月28日)

完全栄養食を開発・提供するBASE FOOD、「THE FUND」から10億円を調達(2月28日)

水産養殖技術のウミトロン、ENEOSと資本業務提携——ブルーカーボン事業の共同研究を開始(2月24日)

大学研究室や研究機関の活動をDXする「Wizdom」運営、ジェネシアVから4,700万円をシード調達(2月24日)

製造業向け研究開発効率化SaaS「WALL」運営、Scrum VとDEEPCOREらから1.5億円をシード調達(2月24日)

「StartX」採択のエンタメ志向NFTメタバース開発Anifie、日本の投資家複数から資金調達し日本本格進出へ(2月24日)

マニュアル&ナレッジ管理アプリ「toaster team」運営、プレシリーズAラウンドで1.3億円を調達(2月22日)

飲食店DX支援のトレタ、20.3億円を調達——凸版印刷、リクルートHDやTencent(騰訊)のCVCなどから(2月16日)

デジタルツインSaaS開発のDataLabs、東大IPCとDEEPCOREから1.3億円をシード調達(2月16日)

SAR(合成開口レーダー)衛星開発のQPS研究所、シリーズBで49億円を調達——累計調達額は82.5億円に(2月14日)

VRイベント&メタバース開発・運営のHIKKY、ドコモとメディアドゥから総額70億円調達しシリーズAをクローズ(2月14日)

フェムテックブランド「Nagi」運営のBLAST、シリーズAラウンドで1.5億円を調達(2月14日)

LINEでの顧客フォロー最大化を支援するSaaS「MicoCloud」運営、シリーズAラウンドで12億円を調達(2月9日)

サブスクビジネス効率化・収益最大化プラットフォーム「Scalebase(スケールベース)」運営、12.5億円をシリーズA調達(2月9日)

LA発の和菓子D2C「MISAKY.TOKYO」運営、シード1で1.2億円を調達——千葉道場、CSP、Headline Asiaらから(2月9日)

医師向け臨床支援アプリ「HOKUTO」運営、シリーズAで8.25億円を調達——会員数は全国医師人口の1割に到達(2月8日)

企業向け社員オンライン健康管理「Carely」運営のiCARE、シリーズEで19億円を調達——累計調達額は43.8億円に(2月7日)

非同期動画コラボSaaS「Quden(クデン)」が正式ローンチ、One Capitalから5,000万円をシード調達(2月7日)


アジアのニュース

今月のアジアのニュースをお届けします。

今月も何かと話題の多かった Animoca Brands のチームの皆さん。
Image credit: Animoca Brands

中国で教育産業規制後初、社会人教育プラットフォーム「Fenbi(粉筆)」が香港でIPOへ(3月4日)

東南アジア発のBNPL(後払)スタートアップPace、日本市場に参入(3月3日)

バーチャルキャスターの「Typecast」運営が24億円をシリーズB調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(2月28日)

香港発の玩具やポップカルチャー系NFTプラットフォーム「UCOLLEX」、1,000万米ドルをシリーズA調達——Animoca Brandsらから(2月27日)

UCOLLEX」は、シリーズA資金調達ラウンドで1,000万米ドルを調達した。Animoca Brands と MCP IPX One Fund(日本のMCPアセット・マネジメントが所有)がこのラウンドで共同出資した。

アジア発マイクロモビリティスタートアップBeam、9,300万米ドルをシリーズB調達——日本進出へ(2月27日)

中国のEVメーカー4番手Hozon(合衆)、1,450億円調達でシリーズDをクローズ——時価総額は4,550億円に(2月23日)

半導体設計のSEMIFIVE、クラウドMSPのMegazone、共に125億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(2月21日)

Startup Recipe、韓国スタートアップの資金調達年次報告を公開——2021年の合計は前年比2倍の1兆1,800億円に(2月19日)

仮想通貨取引所UpbitとBithumb、共にユニコーンクラブ入りと韓国政府が発表——ユニコーン累計は18社に【報道】(2月18日)

東南アジアの中小企業向けP2P融資Funding Societies、ソフトバンク主導のシリーズC+とデットで2.9億米ドル調達(2月17日)

香港発バーチャルイベントプラットフォーム「EventX」、シリーズBで800万米ドルを追加調達(2月17日)

東南アジアのキャッシュバックサービス「ShopBack」、1.5億米ドル調達か——成功すればユニコーンに?【報道】(2月17日)

Animoca Brandsが日本法人を設立、11億円のシードマネーを調達(2月16日)

スマホ製造大手Xiaomi(小米)、EV用高電圧バッテリ開発Chilye(智緑)の18億円調達ラウンドにリード出資(2月15日)

中国のメタバース型ソーシャルアプリ「Zheli(啫喱)」、アプリストア首位獲得から3日でダウンロード停止(2月15日)

ベトナム発NFTゲーム「Summoners Arena」運営、300万米ドルをシード調達——韓国のゲーム会社KraftonのCEOらから(2月15日)

Binance(幣安)、Forbesに2億米ドル出資へ(2月14日)

國光氏やDJT上野氏ら、ゲーム特化ブロックチェーン「Oasys」をローンチ——バンナムやセガ役員も参画(2月14日)

AI駐車管制プラットフォーム「iParking」が95億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(2月14日)

東南アジアのフリマアプリ「Carousell」、不動産情報サイト「99.co」運営を1.5億米ドルで買収か(2月11日)

仮想通貨取引所Binance(幣安)と韓国芸能大手YG、メタバースやブロックチェーン関連で提携(2月10日)

NFTブーム「IreneDAO」の火付け役「So-Col」、Animoca Brandsらから175万米ドルをシード調達(2月10日)

Web3投資の「Infinity Ventures Crypto」、1号ファンドをクローズ——Animoca Brandsらから7,000万米ドル調達(2月10日)

インド発の仮想イベント基盤「Airmeet」、3,500万米ドルをシリーズB調達——日本からKOIFとDG Daiwa Venturesが参加(2月9日)

中高年女性向けファッションアプリ「Queenit(퀸잇)」が35億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(2月8日)

インドのエドテックユニコーンByju’s、SPAC経由で1ヶ月以内に上場へ【Bloomberg報道】(2月6日)

中国のシニア向け趣味特化SNS「Hongsong(紅松)」、シリーズA+ラウンドで1億米ドルを調達(2月5日)

コラム & インタビュー

脱Amazon、大手企業向けShopifyとして活躍する「Scalefast」/GB Tech Trend

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」に掲載された記事からの転載 今週の注目テックトレンド GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。 Shopifyは、ECサイトビルダーとしてフロントからストア管理システムまで、一貫したサービスを提供しています。ただし、主な利用対象は個人や中小…

【連載】メタバース・ビジネス / 仮想空間で稼ぐ人と企業たち(Mirrativ、Synamon)

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」に掲載された記事からの転載 メタバースにおけるビジネスで最も分かりやすいケース、それがゲームではないだろうか。アプリストア、スマートフォンインフラは誰のものかという独占にまつわる問題で、AppleやGoogleと派手にやり合ったのが人気のメタバース・ゲーム「Fortnite」を世に送り出したEpic G…

【連載】メタバース・ビジネス / 1,000万人を動員する「もうひとつの世界」

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」に掲載された記事からの転載 ここ数カ月、テクノロジー界隈でにわかに話題になったキーワードのひとつ、それがメタバースだ。ご存知、Facebookが社名をMeta(正式社名はMeta Platforms, Inc.)に変更したことが大きなきっかけだろう。メタバースの言葉そのものは古く、作家のNeal Ste…

働く子育て世代のために、スタートアップが取り組んでいること

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」に掲載された記事からの転載 スタートアップのチームを強くするカルチャーとは何か?その答えは一様ではないため、いろいろな企業の声を聞いてみようという企画の後半です。前半では各社の福利厚生について4社の取り組みをお伝えしました。後半は働き方について、です。 人にはライフステージに合わせたイベントがあります。…

支援先のスタートアップに「福利厚生」について聞いてみました

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」に掲載された記事からの転載 世界的なスタートアップへの投資額は前年比で倍近くの6,400億ドル規模に拡大、アジア地域においても年間の投資額は1,600億ドル以上とこちらも前年比で50%近くの上昇があったというレポートもあります。 この資金流入により激化しているのが各企業における組織力強化の動きです。平た…

2021年、日本で最もアクティブだったのはどのVC? インフォグラフィック「日本VCレーダー」【ゲスト寄稿】

本稿は、フランス・パリを拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens 氏によるものだ。彼は、日本で Shizen Capital(旧 Tachi.ai Ventures)のマネージングディレクターを務める。本稿は Bivens 氏の許諾を得て翻訳転載した。英語によるオリジナル原稿は、BRIDGE 英語版に掲載している。(過去の寄稿) This…

住宅の将来価値からローン算出する新たな金融モデル/GB Tech Trend

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」に掲載された記事からの転載 今週の注目テックトレンド GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。 リフォーム・ローンを再発明する面白い動きがあります。 ホーム・エクイティローンを利用したことがある方はいらっしゃるでしょうか?購入した自宅から残…

News

フードボックス展開のnonpiが3.4億円を調達、フローズンミールサブスク「nonpi A.R.U.」をローンチ

フードボックスサービス「nonpi foodbox」を展開するノンピは3日、3.4億円を調達したと発表した。ラウンドは不明。このラウンドに参加したのは、テラスカイベンチャーズ、みずほキャピタル、静岡キャピタル、CRG ホールディングス(東証:7041)、ダブルシャープ・パートナーズ、MOVER&COMPANY など。同社にとっては、2019年11月に実施した約2億円の調達、2020年8月に…

置き社食「OFFICE DE YASAI」運営のKOMPEITO、シリーズCで13億円を調達——地方拡大を加速へ

<9日15時更新> 共同創業者の川岸氏の現在の勤務先として記した FRACTA は、本稿初出時、水道管劣化予測 AI スタートアップの FRACTA としていましたが、正しくはブランドエージェンシーの FRACTA でした。お詫びして訂正します。 オフィス向け社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を運営する KOMPEITO は3日、シリーズ C ラウンドで約13億円を調…

不動産管理業務のワークシェアリングサービス「COSOJI」が資金調達——KUSABI、BDV、ニッセイ・キャピタル、グロービスから

不動産管理に関わる軽作業とギグワーカーを繋ぐサービス「COSOJI(コソージ)」を展開する Rsmile は1日、直近のラウンドで資金調達を実施したと発表した。このラウンドに参加したのは、KUSABI、B Dash Ventures、ニッセイ・キャピタル、グロービス。ラウンドステージは不明。同社は今回ラウンド単体での調達額が開示していないが、累計調達額が1.6億円に達したことを明らかにした。 Rs…

カジュアル面談プラットフォーム「Meety」、1.9億円を調達——スタートアップ的採用アプローチは、大企業にも波及の様相

カジュアル面談プラットフォーム「Meety」を運営する Meety は2日、直近のラウンドで1.9億円を調達したことを明らかにした。プレシリーズ A ラウンド相当とみられる。このラウンドは HIRAC FUND がリードし、ANOBAKA と XTech Ventures が参加した。XTech Ventures は2019年11月のシードラウンドに続くフォローオン。同社はこれまで Meety 無…

ウェルネス業界向けSaaS「hacomono」運営、20億円をシリーズB調達——THE FUND、Coral Capital、ALL STAR SAAS FUNDから

フィットネスクラブ・公共運動施設・スクールなどウェルネス産業向けの会員管理・予約・決済 SaaS「hacomono」を開発・提供する hacomono は2日、シリーズ B ラウンドで20億円を調達したと発表した。このラウンドは THE FUND(シニフィアンとみずほキャピタルが共同で運営)がリードし、Coral Capital と BEENEXT の ALL STAR SAAS FUND が参加…

ヒトの脚のように立って移動可能な椅子型モビリティ開発のLIFEHUB、CACとインキュベイトFから1億円をシード調達

次世代型モビリティ「TRANSELLA(仮称)」を開発する LIFEHUB は1日、サイバーエージェント・キャピタルとインキュベイトファンドからシードラウンドで1億円を調達したことを明らかにした。同社は以前、プレシードラウンドでインキュベイトファンドから3,000万円を調達しており、それに続くものとなる。 LIFEHUB は2021年1月、中野裕士氏(CEO)らにより創業。中野氏は幼少の頃からロボ…

映像クリエイター向けプラットフォーム「Vook」運営、メタバース対応人材養成事業などで2億円を調達

映像クリエイター向けプラットフォーム「Vook」を運営する Vook(旧社名:アドワール)は1日、みずほキャピタル、フィンテックグローバル、個人投資家から2億円を調達したと発表した。ラウンドは不明。同社にとっては2016年8月の調達(コンコードから調達額非開示)、2017年10月の調達(みずほキャピタル、大和企業投資からとデットを含め1億円)に続くものだ。 今回調達した資金は、映像スクール「Voo…

徳島大学発・食用コオロギ生産のグリラス、2.9億円を調達——高生産性、少アレルゲン品種確立に向け研究開発を加速

食用コオロギの品種改良・生産・販売などを行うグリラスは28日、約2.9億円を調達したと発表した。同社にとっては、2020年12月に実施したシリーズ A ラウンドに続くものであるため、ポストシリーズ A ラウンド相当と見られる。 参加したのは、Beyond Next Ventures、HOXIN、産学連携キャピタル(阿波銀行らが支援)、いよぎんキャピタル、近鉄ベンチャーパートナーズ、食の未来ファンド…

習慣化アプリ「みんチャレ」運営、プレシリーズAとシリーズA合計で3.7億円を調達——FTI、みずほキャピタルらから

行動変容を促す習慣化アプリ「みんチャレ」を開発・提供するエーテンラボ(A10 Lab)は28日シリーズ A ラウンドで3.7億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、ファストトラックイニシアティブ(FTI)、みずほキャピタルなど。同社にとっては、創業直後の2017年2月に実施した6,600万円の調達、2020年2月に実施した投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」による…

心疾患を音で見つける「超聴診器」開発、熊本発AMIが日清紡HDと提携し1.5億円を調達

鹿児島や熊本を拠点とするヘルスケアスタートアップ AMI は28日、日清紡ホールディングス(東証:3105)と資本業務提携を締結し、 1.5億円を資金調達したと発表した。同社にとっては、2018年8月の調達(調達額非開示)、2019年1月の約1億円、2020年4月の4.9億円、2020年5月の3,000万円に続く調達。今回の調達により、累積調達額は明らかになっているものだけで7.7億円を超えた。 …

バーチャルキャスターの「Typecast」運営が24億円をシリーズB調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(2月21日~2月25日)

  本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。 Copyright 2022 © Media Recipe. All Rights Reserved. 2月21日~2月25日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは10件…

与信プラットフォーム「Credit as a Service」を展開するCrezit、6.5億円をプレシリーズA調達

与信プラットフォーム「Credit as a Service」を展開する Crezit Holdings は24日、プレシリーズ A ラウンドで6.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、デライト・ベンチャーズ、Spiral Capital、千葉道場ファンド。これは、同社にとって、2019年4月に実施したプレシードラウンド(約7,000万円を調達)、2021年2月に実施したプレシリ…

完全栄養食を開発・提供するBASE FOOD、「THE FUND」から10億円を調達

パン・パスタ・クッキーの形態で完全栄養食を提供する BASE FOOD は24日、グロースキャピタル「THE FUND(シニフィアンとみずほキャピタルが運営)」から10億円を調達したと発表した。これは同社にとって、2017年10月に実施したシードラウンド(1億円を調達)、2019年5月に実施したシリーズ A ラウンド(4億円を調達)に続くものだ。 また、今回の調達とあわせて、三菱 UFJ 銀行、商…

イタリア初のユニコーン誕生——ファッションECに強いBNPL「Scalapay」、Tencent(騰訊)らから5億米ドルをシリーズB調達

<ピックアップ > Ciao Bella! Scalapay brings home $497 million as Italy now lays claim to its first unicorn イタリア・ミラノに拠点を置く、無利子 BNPL(Buy Now, Pay Later=後払い)プロバイダ「Scalapay」は、シリーズ B ラウンドで4億9,700万米ドルを調達した。 このラウン…

アジア発マイクロモビリティスタートアップBeam、9,300万米ドルをシリーズB調達——日本進出へ

シンガポールに拠点を置く共有型マイクロモビリティスタートアップ Beam は、プライベートエクイティ企業 Affirma Capital がリードしたシリーズ B ラウンドで9300万米ドルを調達した。Sequoia India、Hana Ventures、ICT Capital、EDBI、AC Ventures、RTP Global、Momentum Venture Capital も参加した。…

コロナ禍の米国で急増する摂食障害をケアするEquip、シリーズBで5,800万米ドルを調達

<ピックアップ> Equip scores $58M for eating disorder recovery platform 重要なポイント:摂食障害のケアを遠隔で提供する Equip は16日、The Chernin Group(TCG)がリードした5,800万米ドルのシリーズ B ラウンドでの資金調達を発表した。本ラウンドには、Tiger Global、General Catalyst、F…

水産養殖技術のウミトロン、ENEOSと資本業務提携——ブルーカーボン事業の共同研究を開始

シンガポールと日本を拠点に水産養殖技術を開発するウミトロンは24日、ENEOS ホールディングス(東証:5020。以下、ENEOS と略す)と業務提携を締結し、ENEOS 傘下の投資子会社 ENEOS イノベーションパートナーから資金調達したことを明らかにした。調達金額は明らかにされていない。この出資を受けて、ウミトロンは ENEOS とブルーカーボン事業の共同研究を開始する。 植物などの陸上生物…

大学研究室や研究機関の活動をDXする「Wizdom」運営、ジェネシアVから4,700万円をシード調達

大学の研究室や研究機関の研究活動を DX(デジタルトランスフォーメーション)するプラットフォーム「Wizdom」を開発・提供する PRES は24日、シードラウンドで4,700万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、ジェネシア・ベンチャーズと名前非開示の個人投資家複数。 大学の研究室や研究機関の活動成果は、論文という形でアウトプットされるが、一つの論文を生み出すまでに平均して500〜…

製造業向け研究開発効率化SaaS「WALL」運営、Scrum VとDEEPCOREらから1.5億円をシード調達

製造業における研究開発・設計・生産領域において蓄積されたデータを活用し、業務プロセスの標準化を促進するプラットフォーム「WALL」を開発する SUPWAT は24日、シードラウンドで約1.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Scrum Ventures と DEEPCORE など。それ以外の投資家の名前については明らかになっていない。なお、これとあわせて ABEJA 元 CTO…

「StartX」採択のエンタメ志向NFTメタバース開発Anifie、日本の投資家複数から資金調達し日本本格進出へ

<26日午後2時更新> 投資家の名前を一部追加。 NFT とメタバースは、互いに相性が良いので同じ机上で話されることが多いが、性質的には全く異なるものだ。かたや NFT はブロックチェーン技術の礎に、バーチャルの世界でも希少性や唯一性を担保できる仕組み、かたやかつての Second Life もそうであったように、リアルと同じくらいさまざまなものを再現できる仮想空間である。NFT で付加価値を担保…